登録販売者の過去問
令和2年度(東京都)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 問9
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問題
登録販売者試験 令和2年度(東京都) 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
小児等の医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 医薬品の使用上の注意において、おおよその目安として、乳児とは1歳未満、幼児とは7歳未満、小児とは15歳未満のことを言う。
b 小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくい。
c 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。
a 医薬品の使用上の注意において、おおよその目安として、乳児とは1歳未満、幼児とは7歳未満、小児とは15歳未満のことを言う。
b 小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくい。
c 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。
- a:正 b:正 c:正
- a:正 b:誤 c:正
- a:正 b:誤 c:誤
- a:誤 b:正 c:正
- a:誤 b:誤 c:誤
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は3番です。
a: 正しい
年齢区分は頻出です。確実に覚えましょう。なお、高齢者は65歳以上を指します。
b: 誤り
血液脳関門は血液から脳への物質を制限する仕組みです。これは脳の機能を正常に保つために身体がもっている働きで、脳に影響を与える物質が簡単には透過しないようになっています。小児の場合はこのシステムが未発達のため、医薬品など脳に影響を与える物質を通してしまう可能性があります。
c: 誤り
小児は体が小さい割に腸が長い特徴があります。そのため、服用した医薬品の吸収率が相対的に高く、薬品の影響を受けやすいと言えます。
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02
正しい組み合わせは3です。
a~cの各文については以下のとおりです。
a.正しいです。文のとおりです。
b.誤りです。
文末の「脳に達しにくい」という部分が誤りで
正しくは「脳に達しやすい」です。
そのため、小児では中枢神経系に影響を与える医薬品で
副作用を起こしやすいです。
c.誤りです。
文中の「腸が短い」が誤りで
正しくは「腸が長く」その結果、
吸収率も「相対的に低く」ではなく「相対的に高く」なります。
このことも副作用が強く出ることに影響します。
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03
a 正
高齢者は、65歳以上のことをいいます。
また、乳児では、一般用医薬品での対処は最小限にして、医師の診察を受けることが優先されます。
b 誤
小児は、血液脳関門が未発達です。
それによって、吸収された医薬品の成分が、脳に移行しやすく、中枢神経系に作用する医薬品の副作用が出やすいとされています。
c 誤
小児は、大人と比べると身体の大きさに対して腸の長さが長いです。
そのため、医薬品の吸収率が相対的に高くなります。
また、肝臓や腎臓の機能も未発達のため、医薬品の代謝や排泄に時間がかかり、作用・副作用が増強します。
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