登録販売者の過去問
令和2年度(東京都)
人体の働きと医薬品 問22

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問題

登録販売者試験 令和2年度(東京都) 人体の働きと医薬品 問22 (訂正依頼・報告はこちら)

肝臓に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  肝臓で産生される胆汁に含まれるビリルビンは、赤血球中のヘモグロビンが分解されて生じた老廃物である。
b  肝臓は、必須アミノ酸を生合成する働きがある。
c  アルコールによる二日酔いの症状は、肝臓で代謝され生じた中間代謝物であるアセトアルデヒドの毒性によるものと考えられている。
d  肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等のほか、水溶性ビタミンであるビタミンB6 やB12等の貯蔵臓器である。
  • a:正  b:誤  c:正  d:誤
  • a:正  b:正  c:誤  d:誤
  • a:誤  b:正  c:正  d:誤
  • a:誤  b:正  c:誤  d:正
  • a:正  b:誤  c:正  d:正

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この過去問の解説 (3件)

01

a 正

肝臓では、胆汁を産生しています。

肝機能障害や胆管閉塞があると、ビリルビンが排出されず、黄疸を生じます。

b 誤

肝臓は、必須アミノ酸 以外 のアミノ酸を生合成します。

必須アミノ酸とは、体内で作られないもので、食品などから摂取の必要があるアミノ酸です。

c 正

アルコールは肝臓でアセトアルデヒドに代謝され、最終的に酢酸まで分解されて排出されます。

アルコール摂取の頻度が高いと、肝臓の代謝が高まっていて医薬品の成分がすぐに代謝され、十分な薬効を得られないおそれがあります。

d 正

そのほか、グリコーゲンも貯蔵しています。

肝臓に貯蔵されたグリコーゲンは、血糖値が下がるとブドウ糖に分解されて血中へ移行します。

肝臓は、体内で最も大きい臓器で、有害物質を代謝して無毒化、排出されやすい状態にする部分です。

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02

正解は5番です。

a: 正しい

文章の通りです。ヘモグロビンが分解されて生じるのがビリルビンです。このビリルビンが肝機能障害や胆管閉塞などにより血中に滞留すると、皮膚や白目が黄色くなる「黄疸・おうだん」という症状を生じます。

b: 誤り

必須アミノ酸とは、人が体内で合成することができないアミノ酸を指します。つまり必須アミノ酸は食物を摂取することでしか得ることができません。肝臓で合成することができるアミノ酸は非必須アミノ酸です。

c: 正しい

文章の通りです。アルコールはが摂取されると肝臓でアセトアルデヒドに代謝され、最終的に酢酸になります。

d: 正しい

文章の通りです。

参考になった数9

03

正しい組み合わせは5です。

a~dの各文については以下のとおりです。

a.正しいです。

文のとおりです。

b.誤りです。

必須アミノ酸は体内でつくることができず、

食品から摂取する必要のある物質です。

そのため肝臓で生合成はできません。

c.正しいです。

文のとおりです。

d.正しいです。

文のとおりです。

参考になった数8