登録販売者の過去問
令和2年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問74

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問題

登録販売者試験 令和2年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問74 (訂正依頼・報告はこちら)

胃腸鎮痛鎮痙(けい)薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  ジサイクロミン塩酸塩は、交感神経の伝達物質であるアドレナリンと受容体の反応を妨げることで、胃痛、腹痛を鎮める。
b  パパベリン塩酸塩は、自律神経を介して胃腸の痙攣(けいれん)を鎮める抗コリン成分であり、副作用として眼圧を上昇させる。
c  ブチルスコポラミン臭化物は、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じる。
d  アミノ安息香酸エチルは、局所麻酔成分であるため、痛みが感じにくくなることで重大な消化器疾患や状態の悪化等を見過ごすおそれがある。
  • (a、b)
  • (a、c)
  • (a、d)
  • (b、c)
  • (c、d)

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 5 です。

a:誤 ジサイクロミン塩酸塩は、抗コリン成分です。副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンと受容体の反応を妨げることで、消化管の運動を抑え、胃液分泌を抑制して胃痛、腹痛を鎮めます。

b:誤 パパベリン塩酸塩は、自律神経を介さずに消化管の平滑筋に直接働いて、胃腸の痙攣(けいれん)を鎮める作用を示します。抗コリン成分ではないので、胃液分泌の抑制は見出されません。副作用として眼圧を上昇させます。

c:正 ブチルスコポラミン臭化物の他の副作用には、眠気、目のかすみ、異常なまぶしさなどを生じることもあるため、使用後は乗り物・機械類の運転操作を避けるよう注意します。

d:正 アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症の恐れがあるため、6歳未満の小児への使用は避けます。

参考になった数24

02

a 誤

ジサイクロミン塩酸塩は、抗コリン成分です。

副交感神経系の働きを抑えて、胃腸の過剰な動きや胃液分泌を抑制します。

排尿困難、心臓病、緑内障の人は服用に注意が必要です。

b 誤

パパベリン塩酸塩は、平滑筋弛緩成分です。

消化管の平滑筋に直接作用して、胃腸のけいれんをしずめます。

抗コリン成分ではないため、胃液の分泌抑制はしません。

c 正

ブチルスコポラミン臭化物にかぎらず、医薬品成分はまれに重篤な副作用としてアナフィラキシーショックを生じるおそれがあります。

d 正

アミノ安息香酸エチルは、消化管の粘膜や平滑筋に作用して痛みを感じにくくする、局所麻酔成分です。

貧血症状を呈するメトヘモグロビン血症のおそれがあるほか、6歳未満の服用は禁忌となっています。

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03

正解→5

a)誤

ジサイクロミン塩酸塩は、抗コリン成分に分類され、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンと受容体の反応を妨げることで、胃腸の痙攣を鎮める効果があります。


b)誤

パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分とは異なり胃液の分泌を促す効果はありません。

平滑筋に直接作用して胃腸の痙攣を鎮める働きがあります。


c)正


d)正

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