登録販売者の過去問
令和2年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問78

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

登録販売者試験 令和2年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問78 (訂正依頼・報告はこちら)

貧血用薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  ビタミンB12は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる。
b  硫酸銅は、補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で配合されている場合がある。
c  鉄製剤服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が良くなる。
d  マンガンは、糖質・脂質・タンパク質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸マンガンが配合されている場合がある。
  • (a、c)
  • (a、d)
  • (b、c)
  • (b、d)
  • (c、d)

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は 4 です。

a:誤 これはビタミンC(アスコルビン酸類)の説明です。

ビタミンB12は、正常な赤血球の形成に働きます。

b:正 銅は、ヘモグロビンの産生過程で鉄の代謝や輸送に重要な役割を持ちます。

c:誤 鉄製剤服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿など)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が悪くなるので注意が必要です。

d:正 マンガンは、代謝以外に、骨の形成の促進やインスリンの合成なども行います。

参考になった数18

02

a 誤

シアノコバラミンであるビタミンB12は、赤血球の産生時に不可欠です。

b 正

硫酸銅は、鉄の代謝や輸送に関与する成分です。

c 誤

飲食物のタンニン酸と結合することで吸収率が低下します。

お茶やコーヒーなどのタンニン酸を多く含むものとの同時摂取は避けるようにしますが、製剤上で工夫をされていることが多く、実際には吸収率に影響を及ぼさないことがあります。

d 正

マンガンは、代謝に働く酵素の構成物質でエネルギー合成を促進します。

マンガンと銅のほかに混在しやすい成分として、コバルトがあります。

コバルトはビタミンB12の構成成分で、骨髄での増血機能を高めます。

参考になった数8

03

正解→4
a)誤

ビタミンB12ではなく、ビタミンCの説明文です。

貧血用薬のビタミンB12の役割は、赤血球をを形成するために使用されます。


b)正


c)誤

鉄製剤服用後にタンニンを含む成分を摂取すると、鉄の吸収が悪くなります。


d)正

参考になった数2