登録販売者の過去問
令和2年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問83

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問題

登録販売者試験 令和2年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問83 (訂正依頼・報告はこちら)

次の表は、ある一般用医薬品の内服アレルギー用薬に含まれている成分の一覧である。この内服アレルギー用薬に関する次の記述について、誤っているものはどれか。

3カプセル中
メキタジン        :4mg
プソイドエフェドリン塩酸塩:75mg
dl−メチルエフェドリン塩酸塩:60mg
ベラドンナ総アルカロイド :0.4mg
グリチルリチン酸二カリウム:60mg
無水カフェイン      :90mg
  • ヒスタミンが受容体と反応するのを妨げる。
  • 副交感神経系の働きを抑える。
  • 鼻粘膜の血管を収縮させ、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる。
  • 副作用として不眠や神経過敏が現れることがある。
  • セレギリン塩酸塩を服用している場合、体内でのプソイドエフェドリンの代謝が促進されて、作用が減弱するおそれがある。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。

[メキタジン]は、抗ヒスタミン成分です。

ヒスタミンが受容体と反応するのを妨げる作用によって、くしゃみ・かゆみ・鼻水などをしずめます。

抗ヒスタミン成分には、服用後の眠気や口乾、便秘に注意が必要で、自動車や機械の運転を避けることとされています。

また、メキタジンには、ショックや肝機能障害、血小板減少の副作用報告があります。

[プソイドエフェドリン塩酸塩][メチルエフェドリン塩酸塩]は、アドレナリン作動成分です。

交感神経を刺激することで、鼻の粘膜の血管を収縮して、鼻詰まりを緩和します。

中枢神経系に対する作用が強いため、副作用として不眠や神経過敏が現れることがあります。

また、プソイドエフェドリン塩酸塩は、ほかのアドレナリン作動成分と異なり、心臓病や高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の人、前立腺肥大による排尿困難の症状がある人は服用しないこと、となっています。

[ベラドンナ総アルカロイド]は、抗コリン成分です。

粘膜の分泌を抑えたり、鼻腔内の刺激の伝達を抑えることによって、鼻水・くしゃみをしずめる作用があります。

副作用として、散瞳という目のかすみや異常な眩しさが現れることがあります。

[グリチルリチン酸ニカリウム]は、抗炎症成分です。

皮膚や鼻の粘膜の炎症を和らげる作用があります。

偽アルドステロン症に注意が必要です。

偽アルドステロン症とは、体内にナトリウムと水分が貯留し、カリウムの排泄が促進する副作用です。

[無水カフェイン]は、中枢神経興奮成分です。

脳の神経に作用して、眠気や疲労感をとったり、他の鎮痛成分効果を助ける働きをします。

胃潰瘍や心臓病、緑内障の人は、服用に注意が必要です。

また、副作用として不眠や神経過敏が現れることがあります。

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02

正解は 5 です。

1:正 抗ヒスタミン成分のメキタジンは、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げ、ヒスタミンの働きを抑えます。

2:正 ベラドンナ総アルカロイドは抗コリン成分です。鼻腔内の刺激を伝達する副交感神経系の働きを抑えることで、鼻汁分泌やくしゃみを抑えます。

3:正 プソイドエフェドリン塩酸塩やdl−メチルエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分です。交感神経を刺激し、鼻粘膜の血管を収縮させ、鼻粘膜の充血や腫れを和らげます。

4:正 プソイドエフェドリン塩酸塩は、他のアドレナリン作動成分よりも中枢神経系に対する作用が強いため、副作用として不眠や神経過敏が現れることがあります。

5:誤 モノアミン酸化酵素阻害剤のセレギリン塩酸塩を服用している場合、体内でのプソイドエフェドリンの代謝が妨げられ、副作用が現れやすくなるおそれがあります。

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03

正解→5

1)誤


2)誤


3)誤


4)誤


5)正

セレギリン塩酸塩はモノアミン酸化酵素阻害剤との相互作用により、プソイドエフェドリンの代謝が妨げられるため、問題の解説文は誤りです。

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