登録販売者の過去問
令和2年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問82

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問題

登録販売者試験 令和2年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問82 (訂正依頼・報告はこちら)

婦人薬とその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  エチニルエストラジオールは、人工的に合成された女性ホルモンの一種であり、妊娠中の女性ホルモンの補充のために用いられる。
b  五積散(ごしゃくさん)は、体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちなものの月経不順、月経困難症、月経痛、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)、痔(じ)疾、打撲症に適すとされる。
c  胃腸症状に対する効果を期待して、ソウジュツが配合されている場合がある。
d  鎮静作用を期待して、カノコソウが配合されている場合がある。
  • (a、b)
  • (a、c)
  • (b、c)
  • (b、d)
  • (c、d)

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この過去問の解説 (3件)

01

a 誤

エチニルエストラジオールは、女性ホルモン成分です。

妊娠中の使用で、胎児に先天異常のおそれがあります。

また、妊婦以外でも、血栓を生じるおそれがあるため、長期連用を避けます。

b 誤

五積散は、体力中等かやや虚弱で冷えがある人の、腰痛や関節痛、更年期障害に適すとされています。

胃腸の弱い人や、発汗傾向の著しい人は不向きとされています。

カンゾウとマオウを含みます。

問題文の説明は、桃核承気湯です。

c 正

ソウジュツは、キク科のホソバオケラなどの根茎を基原とする生薬です。

その芳香によって反射的に胃液や唾液の分泌を促すので、オブラートでの服用は避けます。

d 正

カノコソウは、オミナエシ科のカノコソウの根茎を基原とする生薬です。

婦人薬や解熱鎮痛薬、催眠鎮静薬などに配合されています。

神経の興奮や緊張を和らげる作用があります。

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02

正解は (c、d) です。

a:誤 エチニルエストラジオールは、妊娠中の女性ホルモンの摂取により、胎児の先天性異常の発生が報告されているため、妊婦は使用を避ける必要があります。

b:誤 選択肢は桃核承気湯の説明です。

五積散(ごしゃくさん)は、体力中等度またはやや虚弱で、冷えがある人の胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、更年期障害、感冒に適すとされます。

c:正 、ソウジュツは、キク科のホソバオケラなど、またはそれらの雑種の根茎を基原とし、香りによる健胃作用が期待されます。

胃腸症状に対する効果を期待して配合される他の生薬には、オウレン、ビャクジュツ、ダイオウがあります。

d:正 カノコソウは、オミナエシ科のカノコソウの根茎および根を基原とし、神経の興奮、緊張の緩和(鎮静作用)が期待されます。 

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03

正解→(c、d)

a)誤

エチニルエストラジオールは、妊娠中の女性が服用すると胎児の先天性異常を引き起こす可能性があるため、使用を避ける必要があります。

b)誤

この文章は、桃核承気湯の説明文です。

五積散(ごしゃくさん)は、胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、冷え症、更年期障害、かぜの治療に使用されます。

c)正

d)正

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