登録販売者の過去問
令和2年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問84

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問題

登録販売者試験 令和2年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問84 (訂正依頼・報告はこちら)

次の表は、ある一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬に含まれている成分の一覧である。この鼻炎用点鼻薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

100mL中
クロモグリク酸ナトリウム   :1000mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩:250mg
ナファゾリン塩酸塩      :25mg

a  アレルギー性鼻炎のほか、蓄膿(のう)症などの慢性のものも対象となる。
b  過度に使用すると鼻粘膜の血管が拡張して二次充血を招き、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。
c  副作用として、鼻出血や頭痛が現れることがある。
d  肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示す。
  • a:正  b:正  c:正  d:誤
  • a:正  b:誤  c:正  d:誤
  • a:誤  b:正  c:正  d:正
  • a:誤  b:正  c:誤  d:正
  • a:誤  b:誤  c:誤  d:誤

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です。

a:誤 鼻炎用点鼻薬は、急性またはアレルギー性の鼻炎、それに伴う副鼻腔炎であり、蓄膿(のう)症など慢性のものは対象としていません。

b:正 アドレナリン作動成分であるナファゾリン塩酸塩は、過度に使用すると鼻粘膜の血管が反応しなくなり、逆に拡張して二次充血を招き、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすいです。

c:正 抗アレルギー成分のクロモグリク酸ナトリウムは、副作用として、鼻出血や頭痛が現れることがあります。

  

d:正 抗アレルギー成分のクロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からのヒスタミンの遊離を抑える作用を示します。

クロルフェニラミンマレイン酸塩は、抗ヒスタミン成分です。ヒスタミンが受容体と結合するのを妨げることにより、鼻炎の症状を緩和する目的で配合されます。

参考になった数19

02

a 誤

一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬は、蓄膿症(慢性副鼻腔炎)のような慢性的なものは使用対象ではありません。

b 正

アドレナリン作動成分で、この二次充血がおこります。

また、鼻以外の器官や臓器に影響をおよぼすおそれのある成分のため、長期連用は避けます。

c 正

鼻炎用点鼻薬は、鼻炎による頭重を緩和する作用がありますが、アドレナリン作動成分により、副作用として頭痛が現れることがあります。

d 正

肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑えるのは、抗アレルギー成分です。

クロモグリク酸ナトリウムは、減感作療法の妨げになることがあります。

[クロモグリク酸ナトリウム]は、抗アレルギー成分です。

肥満細胞からのヒスタミンの遊離を抑えることで、アレルギー症状を緩和する作用があります。

[クロルフェニラミンマレイン酸塩]は、抗ヒスタミン成分です。

ヒスタミンの働きを抑えて、くしゃみや鼻水を抑える作用があります。

[ナファゾリン塩酸塩]は、アドレナリン作動成分です。

鼻の粘膜の血管を収縮して、鼻粘膜の充血や腫れを改善し、鼻詰まりを緩和する作用があります。

参考になった数8

03

正解→3

a)誤

一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬には、蓄膿症の緩和を促すものはありません。


b)正


c)正


d)正

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