問題
100mL中
クロモグリク酸ナトリウム :1000mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩:250mg
ナファゾリン塩酸塩 :25mg
a アレルギー性鼻炎のほか、蓄膿(のう)症などの慢性のものも対象となる。
b 過度に使用すると鼻粘膜の血管が拡張して二次充血を招き、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。
c 副作用として、鼻出血や頭痛が現れることがある。
d 肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示す。
正解は 3 です。
a:誤 鼻炎用点鼻薬は、急性またはアレルギー性の鼻炎、それに伴う副鼻腔炎であり、蓄膿(のう)症など慢性のものは対象としていません。
b:正 アドレナリン作動成分であるナファゾリン塩酸塩は、過度に使用すると鼻粘膜の血管が反応しなくなり、逆に拡張して二次充血を招き、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすいです。
c:正 抗アレルギー成分のクロモグリク酸ナトリウムは、副作用として、鼻出血や頭痛が現れることがあります。
d:正 抗アレルギー成分のクロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からのヒスタミンの遊離を抑える作用を示します。
クロルフェニラミンマレイン酸塩は、抗ヒスタミン成分です。ヒスタミンが受容体と結合するのを妨げることにより、鼻炎の症状を緩和する目的で配合されます。
a 誤
一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬は、蓄膿症(慢性副鼻腔炎)のような慢性的なものは使用対象ではありません。
b 正
アドレナリン作動成分で、この二次充血がおこります。
また、鼻以外の器官や臓器に影響をおよぼすおそれのある成分のため、長期連用は避けます。
c 正
鼻炎用点鼻薬は、鼻炎による頭重を緩和する作用がありますが、アドレナリン作動成分により、副作用として頭痛が現れることがあります。
d 正
肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑えるのは、抗アレルギー成分です。
クロモグリク酸ナトリウムは、減感作療法の妨げになることがあります。
[クロモグリク酸ナトリウム]は、抗アレルギー成分です。
肥満細胞からのヒスタミンの遊離を抑えることで、アレルギー症状を緩和する作用があります。
[クロルフェニラミンマレイン酸塩]は、抗ヒスタミン成分です。
ヒスタミンの働きを抑えて、くしゃみや鼻水を抑える作用があります。
[ナファゾリン塩酸塩]は、アドレナリン作動成分です。
鼻の粘膜の血管を収縮して、鼻粘膜の充血や腫れを改善し、鼻詰まりを緩和する作用があります。