登録販売者の過去問
令和2年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問86

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問題

登録販売者試験 令和2年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問86 (訂正依頼・報告はこちら)

次の表は、ある一般用医薬品の点眼薬に含まれている成分の一覧である。この点眼薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

100mL中
ネオスチグミンメチル硫酸塩  :1mg
イプシロン−アミノカプロン酸  :1000mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩:10mg
L−アスパラギン酸カリウム   :200mg
タウリン           :1000mg
コンドロイチン硫酸ナトリウム :100mg
(コンドロイチン硫酸エステルナトリウム)

a  アセチルコリンの働きを抑え、目の調節機能を改善する。
b  炎症の原因となる物質の生成を抑え、目の炎症を改善する。
c  アドレナリン作動成分により血管を収縮させて目の充血を除去する。
d  結膜や角膜の乾燥を防ぐ。
  • (a、b)
  • (a、c)
  • (b、c)
  • (b、d)
  • (c、d)

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この過去問の解説 (3件)

01

a 誤

一般用医薬品の点眼薬では、アセチルコリンの働きを抑える作用が目的の成分は用いられていません。

b 正

抗炎症成分の炎症物質の生成を抑える成分として、イプシロン-アミノカプロン酸が含まれています。

点眼薬の抗炎症成分には、ほかにリゾチーム塩酸塩、プラノプロフェンなどがあります。

c 誤

アドレナリン作動成分はナファゾリン塩酸塩やエフェドリン塩酸塩などですが、問題文の点眼薬には含まれていません。

アドレナリン作動成分は、結膜の血管を収縮させて充血を除去する作用があり、緑内障の人は使用を避けることとなっています。

d 正

保湿成分のコンドロイチン硫酸ナトリウムが含まれています。

点眼薬のみに配合される成分です。

[ネオスチグミンメチル硫酸塩]は、点眼薬のみに含まれる調節機能改善成分です。

コリンエステラーゼの働きを抑えて、毛様体でのアセチルコリンの働きを助けるため、目の疲れやかすみを改善します。

[イプシロン-アミノカプロン酸]は、抗炎症成分です。

抗炎症成分にもさまざまな働きがありますが、これは炎症物質の生成を抑える働きがあります。

[クロルフェニラミンマレイン酸]は、抗ヒスタミン成分です。

ヒスタミンの働き抑えることで、目の痒みを和らげる作用があります。

[L -アスパラギン酸カリウム][タウリン]は、アミノ酸です。

新陳代謝を促して、目の疲れを改善する効果が期待できます。

[コンドロイチン硫酸ナトリウム]は、保湿成分です。

点眼薬のみに配合される成分で、結膜や角膜の乾燥を防ぐ目的があります。

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02

正解は 4 です。

a:誤  ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを抑え、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることにより、目の調節機能を改善する働きがあります。

b:正  イプシロン−アミノカプロン酸は、抗炎症成分です。炎症の原因となる物質の生成を抑え、目の炎症を改善する働きがあります。

c:誤  アドレナリン作動成分により血管を収縮させて目の充血を除去するアドレナリン作動成分は、設問の点眼薬には含まれていません。

アドレナリン作動成分には、ナファゾリン塩酸塩、エフェドリン塩酸塩などがあります。

d:正  コンドロイチン硫酸ナトリウム(コンドロイチン硫酸エステルナトリウム)は、結膜や角膜の乾燥を防ぐ目的で配合されます。

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03

正解→4

a)誤

アセチルコリンの働きを抑える作用(抗コリン作用)を有する成分を抗コリン成分といいます。

こちらの医薬品には、抗コリン作用の成分は含まれていません。


b)正


c)誤

アドレナリン作動成分は、この問題文の医薬品には含まれていません。


d)正

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