登録販売者の過去問
令和2年度(東京都)
医薬品の適正使用と安全対策 問106

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

登録販売者試験 令和2年度(東京都) 医薬品の適正使用と安全対策 問106 (訂正依頼・報告はこちら)

一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」と記載することとされている主な成分・薬効群とその理由の組合せの正誤について、正しい組合せはどれか。

a  イブプロフェンが配合された解熱鎮痛薬 ―― 乳児に頻脈を起こすおそれがあるため
b  ロートエキスが配合された内服薬 ――――― 乳児に下痢を起こすおそれがあるため
c  テオフィリンが配合された鎮咳去痰薬 ――― 乳児に神経過敏を起こすことがあるため
d  センノシドが配合された内服薬 ―――――― 乳児に昏睡を起こすおそれがあるため
  • a:誤  b:誤  c:正  d:誤
  • a:誤  b:誤  c:誤  d:正
  • a:誤  b:正  c:誤  d:誤
  • a:正  b:正  c:正  d:正
  • a:正  b:誤  c:正  d:誤

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

a 誤

イブプロフェンは、解熱鎮痛成分です。

出産予定日12週以内の妊婦が服用しないこととされています。

妊娠期間の延長や胎児の動脈管の収縮、分娩時の出血増加のおそれがあるからです。

b 誤

ロートエキスは、抗コリン成分です。

乳児に頻脈がみられたり、母乳が出にくくなるとの報告があり、服用しないこととされています。

また、排尿困難の人や心臓病、緑内障の人の服用には注意が必要です。

c 正

テオフィリンは、鎮咳去痰薬などに含まれるキサンチン系成分です。

妊婦のほか、肝障害や甲状腺機能障害の人などの服用には注意が必要です。

d 誤

センノシドは、大腸刺激性瀉下成分です。

腸内細菌によって分解された生成物が大腸を刺激します。

乳児に下痢のおそれがあるため、授乳中の人は服用を避けることとされており、また、妊娠している人では流産や早産を誘発するおそれがあるため、服用を避けることとされています。

参考になった数20

02

正解は 1 です。

a:誤

イブプロフェンは、授乳中の人に関する記載はありません。

15歳未満の小児、出産予定日12週以内の妊婦は服用を避けるよう記載されています。

b:誤

ロートエキスは、乳児に頻脈を起こすおそれがあるため服用しないか、服用する場合は授乳を避けるよう記載されています。また、服用で母乳が出にくくなることもあります。

c:正

テオフィリン、アミノフィリン水和物が配合された鎮咳去痰薬や鎮暈薬は、乳児に神経過敏を起こすことがあるため服用しないか、服用する場合は授乳を避けるよう記載されています。

d:誤

センノシドなど、構成生薬にダイオウを含む漢方処方製剤は、吸収された成分の一部が乳汁中に移行し、乳児に下痢を起こすおそれがあるため、服用しないか、服用する場合は授乳を避けるよう記載されています。

参考になった数5

03

正しい組み合わせは1です。

a~dについては以下のとおりです。

a.誤りです。

イブプロフェンは「出産予定日12週以内の妊婦に対し、

妊娠期間の延長、胎児の動脈管の収縮・早期閉鎖、

子宮収縮の抑制、分娩時出血の増加の恐れがあるため」

服用しないこととなっています。

b.誤りです。

ロートエキスは設問の服用しない条件には当てはまりますが、

理由が「乳児に頻脈を起こすおそれがあるため」です。

c.正しいです。そのとおりです。

d.誤りです。

センノシドは設問の服用しない条件には当てはまりますが、

理由が「乳児に下痢を起こすおそれがあるため」です。

参考になった数3