問題
a テプレノン
b スクラルファート(スクラルファート水和物)
c タンニン酸アルブミン
a 誤
テプレノンは、胃粘液の分泌を促す胃粘膜保護・修復成分です。
とくに服用しないこととされている人はいません。
テプレノンの副作用として、肝機能障害や腹部膨満感、吐き気などがあります。
b 正
スクラルファートは、アルミニウムを含む制酸成分です。
透析療法を受けている人は、服用しないこととされています。
また、腎障害の人は体内にアルミニウムを貯留しやすいので、服用には注意が必要となっていて、それ以外の人でも連用は避けるようにします。
c 誤
タンニン酸アルブミンは、腸粘膜を引き締める作用の止瀉成分です。
牛乳のタンパク質からなるため、牛乳アレルギーの人は服用しないこととされています。
正解は 3 です。
a:誤
テプレノンは、胃粘膜保護・修復成分です。
まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがあるため、肝臓病の診断を受けた人は、使用する前に医師などに相談することと記載されています。
b:正
スクラルファート(スクラルファート水和物)は、胃粘膜保護・修復成分です。
アルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人は使用を避けること・透析治療を受けていない人でも長期連用は避けるよう記載されています。
c:誤
タンニン酸アルブミンは、収斂成分(止瀉成分)です。
アルブミンは牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)から精製されるため、牛乳アレルギーの人は使用を避けるよう記載されています。
正しい組み合わせは3です。
a.~cの各物質については以下のとおりです。
a.誤りです。
テブレノンはまれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがあり、肝臓病の診断を受けている人が注意すべきお薬です。
b.正しいです。
スクラルファート以外のもので同じように透析療法を受けている人に禁忌のものとして、
水酸化アルミニウムゲル、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、アルジオキサ等のアルミニウムをふくむ成分が配合された胃腸薬、胃腸鎮痛鎮痙薬があります。
c.誤りです。
タンニン酸アルブミンは下痢止めの薬で、「急性のはげしい下痢又は腹痛・腹部膨満感・吐きけ等の症状を伴う下痢」のある人は相談をして服用すべき薬です。下痢を止めるとかえって症状を悪化させることがあるため、注意の必要な薬です。