登録販売者の過去問
令和3年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問82

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問題

登録販売者試験 令和3年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問82 (訂正依頼・報告はこちら)

痔(じ)、痔(じ)疾用薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  痔(じ)は、肛こう門付近の血管が鬱血し、肛こう門に負担がかかることによって生じる肛こう門の病気の総称である。
b  トコフェロール酢酸エステルは、血管を収縮する働きがあるとされ、止血効果を期待して用いられる。
c  殺菌消毒成分であるアラントインは、痔(じ)疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として配合される。
d  乙字湯(おつじとう)は、体力中等度以上で大便が硬く、便秘傾向のあるものの痔(じ)核(いぼ痔(じ))、切れ痔(じ)、便秘、軽度の脱肛(こう)に適すとされ、構成生薬としてカンゾウを含む。
  • a:正  b:正  c:正  d:誤
  • a:正  b:誤  c:誤  d:正
  • a:正  b:誤  c:誤  d:誤
  • a:誤  b:正  c:誤  d:正
  • a:誤  b:正  c:正  d:正

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 2 です。

a:正

痔は、肛門部に過度の負担をかけることやストレスなどにより生じる生活習慣病です。

b:誤

これは、テトラヒドロゾリン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分の説明です。

トコフェロール酢酸エステルは、肛門周囲の末梢神経の血行を促し、鬱血を改善するビタミンE成分です。

c:誤

これは、クロルヘキシジン塩酸塩、セチルピリジニウム塩化物などの殺菌消毒成分の説明です。

アラントインは、痔による肛門部の損傷の治癒を促す組織修復成分です。

d:正

体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人は、悪心・嘔吐、激しい腹痛を伴う下痢などの副作用が現れやすいため不向きとされます。

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02

正解は「2」です。(正・誤・誤・正)

a:正しい記述です。

 もう一つの原因としては、硬い便による摩擦のような物理的な組織損傷による出血があります。

b:「アドレナリン作動成分」(メチルエフェドリン塩酸塩など)に関する記述です。

 トコフェロールは「ビタミンE」で、末梢血管での血行促進を期待して用いられます。

c:アラントインは、組織修復成分です。

 殺菌消毒成分としては「ベンザルコニウム塩化物」などが用いられます。

d:乙字湯体の虚弱な人・胃腸が弱く下痢しやすい人では、「悪心」「嘔吐」「激しい腹痛をともなう下痢」などの副作用があらわれやすいなど不向きです。 

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03

正解:2 正・誤・誤・正

痔(じ)、痔(じ)疾用薬及びその配合成分に関する正誤問題

a 正:問題文の通りです。痔には、痔核・裂肛・痔瘻があります。

b 誤:問題文は、メチルエフェドリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分に関する記述です。トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)には、肛門周囲の末梢血管の血行を促して鬱血を改善する効果があります。

c 誤:問題文は、クロルヘキシジン塩酸塩などの殺菌消毒成分に関する記述です。アラントインは、組織修復成分です。

d 正:問題文の通りです。

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