登録販売者の過去問
令和3年度(東京都)
医薬品の適正使用と安全対策 問110
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問題
登録販売者試験 令和3年度(東京都) 医薬品の適正使用と安全対策 問110 (訂正依頼・報告はこちら)
次の一般用医薬品の漢方処方製剤のうち、その添付文書等において、鬱血性心不全、心室頻拍の副作用が現れることがあるため、「してはいけないこと」の項目中に「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」と記載することとされているものはどれか。
- 呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
- 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
- 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
- 麻子仁丸(ましにんがん)
- 温清飲(うんせいいん)
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「3」です。 (芍薬甘草湯)
1:呉茱萸湯は、頭痛・しゃっくりに適すとされます。
2:黄連解毒湯は、鼻出血・二日酔い・胃炎などに適すとされます。
3:正しい記述です。
芍薬甘草湯は「カンゾウ」を多く含むため、連用を避ける必要があります。
4:麻子仁丸は、便が硬く塊状なものの便秘・腹部膨満などに適すとされます。
5:温清飲は、皮膚がカサカサして色つやが悪く、のぼせるものの月経不順・更年期障害などに適すとされます。
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02
正解は「3」です。
1:誤
呉茱萸湯(ごしゅゆとう)は構成生薬にカンゾウを含んでいない漢方薬で、鎮痛の目的で用いられます。
2:誤
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)は胃腸や皮膚の熱を冷まして炎症を鎮めるはたらきのある処方で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のある人の鼻出血、二日酔い、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみなどに適しています。
3:正
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)は、鬱血性心不全、心室頻拍の副作用が現れることがあるため、症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこととされています。
4:誤
麻子仁丸(ましにんがん)は便にうるおいがないときの便秘に用いられる処方で、便が固く塊状になる便秘に適しています。
5:誤
温清飲(うんせいいん)は滋養強壮作用のある四物湯と、のぼせを改善する黄連解毒湯をあわせた処方で、皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせるものの月経不順などのほか、湿疹や皮膚炎にも適しています。
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03
正解:3 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
鬱血性心不全、心室頻拍の副作用が現れる漢方処方製剤に関する選択問題
1 誤:呉茱萸湯(ごしゅゆとう)は、解熱鎮痛作用を持つ漢方処方製剤です。
2 誤:黄連解毒湯(おうれんげどくとう)は、二日酔いや皮膚炎などに効果がある漢方製剤です。
3 正:芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)は、解熱鎮痛作用を持つ漢方処方製剤です。
4 誤:麻子仁丸(ましにんがん)は、瀉下薬として用いられている漢方処方製剤です。構成生薬としてダイオウが配合されています。
5 誤:温清飲(うんせいいん)は、女性の月経や更年期障害に用いられている漢方処方製剤です。まれに重篤な副作用として、肝機能障害があります。
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