登録販売者の過去問
令和4年度(東京都)
人体の働きと医薬品 問9

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

登録販売者試験 令和4年度(東京都) 人体の働きと医薬品 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

目に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • ビタミンAが不足すると、夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。
  • 遠近の焦点調節は、主に硝子体の厚みを変化させることによって行われる。
  • 透明な角膜や水晶体には血管が通っておらず、房水によって栄養分や酸素が供給される。
  • 網膜には光を受容する細胞(視細胞)が密集しており、視細胞が受容した光の情報は網膜内の神経細胞を介して神経線維に伝えられ、網膜の神経線維は眼球の後方で束になり、視神経となる。
  • 眼球を上下左右斜めの各方向に向けるため、6本の眼筋が眼球側面の強膜につながっている。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

これは感覚器官である目についての問題です。

選択肢1. ビタミンAが不足すると、夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。

ビタミンAには、夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つ働きがあります。

選択肢2. 遠近の焦点調節は、主に硝子体の厚みを変化させることによって行われる。

遠近の焦点調節は、主に水晶体の厚みを変化させることによって行われます。

選択肢3. 透明な角膜や水晶体には血管が通っておらず、房水によって栄養分や酸素が供給される。

角膜と水晶体の間は、組織液(房水)で満たされ、角膜に一定の圧(眼圧)を生じさせています。

選択肢4. 網膜には光を受容する細胞(視細胞)が密集しており、視細胞が受容した光の情報は網膜内の神経細胞を介して神経線維に伝えられ、網膜の神経線維は眼球の後方で束になり、視神経となる。

視細胞には色を識別する細胞と、わずかな光でも敏感に反応する細胞の2種類があります。

選択肢5. 眼球を上下左右斜めの各方向に向けるため、6本の眼筋が眼球側面の強膜につながっている。

目を使う作業を続けると、眼筋の疲労のほか、毛様体の疲労、涙液の供給不足などにより、目のかすみや充血、痛みなどの症状(疲れ目)が起こります。

参考になった数16

02

目に関する問題です。

選択肢1. ビタミンAが不足すると、夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。

【〇】 ビタミンAが不足すると夜盲症成長障害皮膚や粘膜の硬質化を引き起こします。

選択肢2. 遠近の焦点調節は、主に硝子体の厚みを変化させることによって行われる。

【×】 遠近の焦点調節は、網様体の収縮・弛緩により水晶体の厚みを変化させることによって行われます。

選択肢3. 透明な角膜や水晶体には血管が通っておらず、房水によって栄養分や酸素が供給される。

【〇】 透明な角膜水晶体には血管が通っておらず、房水によって栄養分や酸素が供給されています。

選択肢4. 網膜には光を受容する細胞(視細胞)が密集しており、視細胞が受容した光の情報は網膜内の神経細胞を介して神経線維に伝えられ、網膜の神経線維は眼球の後方で束になり、視神経となる。

【〇】 光は、角膜房水水晶体硝子体を通過し、網膜電気信号に変えられ、神経細胞へと伝わっていきます。

選択肢5. 眼球を上下左右斜めの各方向に向けるため、6本の眼筋が眼球側面の強膜につながっている。

【〇】 眼球側面の強膜には6本の眼筋がつながっています。眼筋が疲労すると、疲れ目や眼精疲労を引き起こす要因となります。

参考になった数15

03

感覚器官の一つである目についての問題です。

選択肢2. 遠近の焦点調節は、主に硝子体の厚みを変化させることによって行われる。

正解です。

・ビタミンAが不足すると夜間視力の低下を生じます。

・主に水晶体の厚みを変化させることによって、遠近の焦点調節が行われています。

・透明な角膜や水晶体には血管が通っておらず、房水によって栄養分や酸素が供給されます。

・網膜には光を受容する細胞が密集していて、視細胞が受容した光の情報は網膜内の神経細胞を介して神経線維に伝えられます。網膜の神経線維は眼球の後方で束になり、視神経となります。

・眼球を上下左右斜めの各方向に向けるため、6本の眼筋が眼球側面の強膜につながっています。

まとめ

本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)」より引用して作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和5年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

参考になった数3