登録販売者の過去問
令和4年度(東京都)
人体の働きと医薬品 問10
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問題
登録販売者試験 令和4年度(東京都) 人体の働きと医薬品 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
脳や神経系の働きに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 脳の血管は、末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、タンパク質などの大分子や小分子でもイオン化した物質は血液中から脳の組織へ移行しにくい。
b 副交感神経系が活発になると、肝臓でのグリコーゲンの分解が促進される。
c 脳における細胞同士の複雑かつ活発な働きのため、脳において、血液の循環量は心拍出量の約15%、酸素の消費量は全身の約20%、ブドウ糖の消費量は全身の約25%と多い。
d 脊髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼ぶ。
a 脳の血管は、末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、タンパク質などの大分子や小分子でもイオン化した物質は血液中から脳の組織へ移行しにくい。
b 副交感神経系が活発になると、肝臓でのグリコーゲンの分解が促進される。
c 脳における細胞同士の複雑かつ活発な働きのため、脳において、血液の循環量は心拍出量の約15%、酸素の消費量は全身の約20%、ブドウ糖の消費量は全身の約25%と多い。
d 脊髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼ぶ。
- a:正 b:誤 c:正 d:正
- a:誤 b:正 c:誤 d:正
- a:正 b:誤 c:誤 d:正
- a:誤 b:正 c:正 d:誤
- a:正 b:正 c:誤 d:誤
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この過去問の解説 (3件)
01
脳や神経系の働きに関する問題です。
a【〇】 脳の血管には血液脳関門と呼ばれる機構があり、末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、病原体や有害物質の侵入を阻む機能があります。
b【×】 グリコーゲンの分解が促進されるのは交感神経系が活発なときです。副交感神経が活発である場合は、グリコーゲンの合成が促進されます。
c【〇】 脳が活発に活動するためにはブドウ糖や酸素、血液の循環が不可欠であり、エネルギーが不足すると思考力の低下や集中力の欠如が起こります。
d【〇】 脊髄は脳から連続してつながっている中枢神経であり、脊椎の中にあります。脊髄が脳を介さずに刺激を返すことを脊髄反射といいます。
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02
これは脳や神経系についての問題です。
神経細胞(神経線維)が連なった組織を神経系といい、ここで体内の情報伝達の役割の大半を担っています。神経系は、中枢神経系と末梢神経系に大別されます。
a:このような、脳の毛細血管における中枢神経の間質液環境を血液内の組成変動から保護するように働く機能を、血液脳関門といいます。
b:副交感神経系が活発になると、肝臓でのグリコーゲンの合成が促進されます。
c:脳は記憶、情動、意思決定などの複雑かつ活発な役割を担っています。
d:中枢神経系は脳と脊髄から構成され、その働きは反射と統合です。
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03
脳や神経系の働きについての問題です。
正解です。
・脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、タンパク質などの大分子や小分子でもイオン化した物質は血液中から脳の組織へ移行しにくいです。
・副交感神経系が活発になると、肝臓でのグリコーゲンの合成が促進されます。
・脳における細胞同士の複雑かつ活発な働きのため、脳において、血液の循環量は心拍出量の約 15%、酸素の消費量は全身の約20%、ブドウ糖の消費量は全身の約25%と多いです。
・脊髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳 を介さずに刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼びます。
本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)」より引用して作成しています。
登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和5年4月):
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html
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