登録販売者の過去問
令和4年度(東京都)
人体の働きと医薬品 問11

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問題

登録販売者試験 令和4年度(東京都) 人体の働きと医薬品 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

医薬品の有効成分の吸収に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  一般に、消化管からの吸収は、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象である。
b  一般に、坐(ざ)剤の有効成分は、直腸内壁の粘膜から吸収され、循環血液中に入り、初めに肝臓で代謝を受けてから全身に分布する。
c  点眼薬は、鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることがある。
d  内服薬の中には、服用後の作用を持続させるため、有効成分がゆっくりと溶出するように作られているものもある。
  • a:正  b:正  c:正  d:正
  • a:誤  b:正  c:誤  d:誤
  • a:正  b:誤  c:誤  d:誤
  • a:誤  b:誤  c:正  d:誤
  • a:正  b:誤  c:正  d:正

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この過去問の解説 (3件)

01

医薬品の有効成分の吸収に関する問題です。

選択肢5. a:正  b:誤  c:正  d:正

a【〇】 消化管からの吸収は、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していきます。内服薬を服薬した場合も同様です。

b【×】 坐薬は、肝臓で代謝を受けることなく有効成分が循環血液中に入り全身に分布するため、全身作用が速やかに現れます。

c【〇】 点眼薬は、鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることがあるため、点眼薬を使用する際には目頭を押さえるとよいとされています。

d【〇】 有効成分がゆっくりと溶出するように作られているものを徐放性製剤と言います。血中濃度の急激な上昇を抑え、作用を持続させる効果があります。

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02

これは医薬品の有効成分の吸収についての問題です。

選択肢5. a:正  b:誤  c:正  d:正

a:消化管での有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用によって影響を受けます。

b:循環血液中に入った成分は、初めに肝臓で代謝を受けることなく全身に分布するため、全身作用が内服薬よりも速やかに現れます。

c:点眼薬は、鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収され、眼以外の部位に有効成分が到達して副作用を起こすことがあります。そのような副作用を防ぐため、場合によっては点眼する際、目頭の鼻涙管の部分を押さえて、有効成分が鼻に流れないようにする必要があります。

d:このような内服薬を、徐放性製剤といいます。血中濃度の急激な上昇を抑える、効果持続時間を延ばすなどの特徴があります。

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03

医薬品の有効成分の吸収についての問題です。

選択肢5. a:正  b:誤  c:正  d:正

正解です。

消化管からの吸収は、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象です。

・坐剤は、直腸内で溶解させ、薄い直腸内壁の粘膜から有効成分を吸収させるものであり、有効成分は容易に循環血液中に入るため、全身作用が速やかに現れます。

・点眼薬は、鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることがあります。

・内服薬の中には、服用後の作用を持続させるため、有効成分がゆっくりと溶出するように作られているもの(徐放性製剤)もあります。

まとめ

本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)」より引用して作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和5年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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