登録販売者の過去問
令和4年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問13

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問題

登録販売者試験 令和4年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問13 (訂正依頼・報告はこちら)

腸の薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  麻子仁丸(ましにんがん)は、体力中等度以上で、下腹部痛があって、便秘しがちなものの月経不順、月経困難、月経痛、便秘、痔(じ)疾に適すとされる。
b  ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸では分解されないが、大腸に生息する腸内細菌によって分解されて、大腸への刺激作用を示すようになる。
c  ジュウヤク(ドクダミ科のドクダミの花期の地上部を基原とする生薬)は、大腸刺激による瀉(しゃ)下作用を期待して配合されている場合がある。
d  マルツエキスは、腸内容物に水分を浸透しやすくする作用があり、水分不足に起因する便秘に効果がある。
  • (a,b)
  • (a,c)
  • (b,c)
  • (b,d)
  • (c,d)

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この過去問の解説 (3件)

01

これは腸の薬及びその配合成分についての問題です。

選択肢3. (b,c)

a:これは、大黄牡丹皮湯の説明です。

麻子仁丸は、体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状な人の便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)などに適すとされます。

b:同じ作用を持つ成分に、センノシドがあります。

c:同じ作用を持つ生薬に、アロエ、ケンゴシがあります。

d:マルツエキスは、主成分の麦芽糖が腸内細菌により分解して生じるガスで便通を促す作用を持ちます。

比較的作用が穏やかなため、主に乳幼児の便秘に用いられます。ただ、水分不足に起因する便秘には効果は期待できません。

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02

腸の薬及びその配合成分に関する問題です。

選択肢3. (b,c)

a【×】 麻子仁丸(ましにんがん)は、体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状な者の便秘、便秘に伴う頭重・のぼせ・湿疹・皮膚炎・ふきでもの・食欲不振・腹部膨満・腸内異常醗酵・痔などの症状の緩和に用いられます。

b【〇】 ピコスルファートナトリウムは、大腸刺激性瀉下成分であり、胃や小腸では分解されないが、大腸に生息する腸内細菌によって分解されて大腸への刺激作用を示すようになります。

c【〇】 ジュウヤクは、ドクダミ科のドクダミの花期の地上部を基原とする生薬であり、大腸刺激による瀉下作用を期待して配合されています。

d【×】 マルツエキスは、主成分である麦芽糖が腸内細菌によって分解 (発酵) して生じるガスによって便通を促す作用があり、水分不足に起因する便秘には効果が期待できません。

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03

腸の薬及びその配合成分についての問題です。

選択肢3. (b,c)

正解です。

・麻子仁丸は、体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状なものの便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振(食欲減退)、腹部膨満、腸内異常醗酵、痔じなどの症状の緩和に適すとされます。

・ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸では分解されないが、大腸に生息する腸内細菌によって分解されて、大腸への刺激作用を示すようになります。

・ジュウヤクは、大腸刺激による瀉下作用を期待して、配合されます。

・マルツエキスは、主成分である麦芽糖が腸内細菌によって分解(発酵)して生じるガスによって便通を促すとされています。

まとめ

本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)」より引用して作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和5年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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