登録販売者の過去問
令和4年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問32

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問題

登録販売者試験 令和4年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問32 (訂正依頼・報告はこちら)

禁煙補助剤及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  ニコチン置換療法とは、喫煙習慣を継続したまま禁煙補助剤を使用し、その後、徐々に喫煙を減らしていく方法である。
b  禁煙補助剤には、1日1回皮膚に貼付することによりニコチンが皮膚を透過して血中に移行するパッチ製剤がある。
c  ニコチンは、インスリンの血糖降下作用に拮(きっ)抗して、インスリン製剤の効果を妨げるおそれがある。
d  咀嚼(そしゃく)剤は、口腔(くう)内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後、しばらくは使用を避けることとされている。
  • a:誤  b:正  c:正  d:正
  • a:正  b:誤  c:正  d:誤
  • a:正  b:誤  c:誤  d:正
  • a:誤  b:正  c:誤  d:正
  • a:誤  b:誤  c:正  d:誤

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この過去問の解説 (3件)

01

禁煙補助剤は、ニコチンを有効成分とした、ニコチン置換療法に使用される医薬品です。主に咀嚼剤とパッチ製剤があります。

選択肢1. a:誤  b:正  c:正  d:正

a【×】 ニコチン置換療法を行う場合、禁煙補助剤喫煙を完全にやめてから使用します。喫煙習慣を継続したまま使用した場合、ニコチンを過剰に摂取してしまうことになり、副作用が生じやすくなる恐れがあります。

b【〇】 パッチ製剤には、1日1回皮膚に貼付することによりニコチンが皮膚を透過して血中に移行する働きがあります。

c【〇】 ニコチンには、インスリン製剤の効果を妨げる作用があり、血糖コントロールが困難となります。

d【〇】 口内が酸性になっている場合、ニコチンの吸収率が低下するため、コーヒーや炭酸飲料などを飲んだ後はしばらく咀嚼剤の使用は避けます。

参考になった数8

02

これは禁煙補助剤及びその配合成分についての問題です。

選択肢1. a:誤  b:正  c:正  d:正

a:ニコチン置換療法は、喫煙を完全に止めたうえで使用することが大切です。

b:禁煙補助剤には、咀嚼剤とパッチ製剤があります。

咀嚼剤は、噛むことにより口腔内でニコチンが放出され、口腔粘膜から吸収されて循環血液中に移行するものです。

c:選択肢のとおりです。

また、ニコチンは交感神経系を興奮させる作用を示すため、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用は、作用を増強させるおそれがあります。

d:選択肢のとおりです。

咀嚼剤は菓子やガムのように噛むのは不適切です。口腔粘膜からニコチンが十分吸収されず、また、吐き気や腹痛などの副作用が現れやすくなるため、ゆっくりと断続的に噛みます。

参考になった数1

03

禁煙補助剤及びその配合成分に関する問題です。

 

まずは、a~dについてみていきましょう。

 

a.誤りです。

  ニコチン置換療法は喫煙の代わりに禁煙補助剤を使用し、

  ニコチン離脱状態の軽減を図りながら、

  徐々にニコチンの摂取量を減らし、

  最終的にニコチンの摂取を無くす方法です。

 

b.正しいです。文のとおりです。

  禁煙補助剤には咀嚼剤とパッチ製剤があります。

 

c.正しいです。文のとおりです。

 

d.正しいです。文のとおりです。

 

以上を踏まえ、選択肢をみていきましょう。

選択肢1. a:誤  b:正  c:正  d:正

正しい組み合わせです。冒頭を参照ください。

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