登録販売者 過去問
令和6年度(東京都)
問9 (医薬品に共通する特性と基本的な知識 問9)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

登録販売者試験 令和6年度(東京都) 問9(医薬品に共通する特性と基本的な知識 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

小児への医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  医薬品によっては、形状等が小児向けに作られていないため、小児に対して使用しないことなどの注意を促している場合がある。
b  小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがある。
c  小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくい。
d  小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。
  • a:正  b:正  c:正  d:誤
  • a:正  b:誤  c:誤  d:正
  • a:正  b:正  c:誤  d:誤
  • a:誤  b:正  c:正  d:正
  • a:誤  b:誤  c:正  d:誤

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

小児への医薬品の使用に関する問題です。

小児は、大人と比べ、

発達途中であるがゆえに医薬品を受けつける生理機能が未発達のため、

医薬品の使用については注意が必要です。

本問題はその知識を問うものです。

 

まず、a~dについてみていきましょう。

 

a.正しいです。文のとおりです。

  対象年齢が外箱や添付文書等に記載されています。

b.正しいです。文のとおりです。

c.誤りです。

  血液脳関門は、血液から脳組織への物質の移行を制限するしくみで、

  アミノ酸やグルコースなどの栄養素は透過しタンパク質や

  イオン化した物質などは透過しにくいという働きをしています。

d.誤りです。

  小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、

  服用した医薬品の吸収率が相対的に高いです。

 

以上を踏まえて、選択肢をみていきましょう。

選択肢3. a:正  b:正  c:誤  d:誤

正しい組み合わせです。冒頭を参照ください。

参考になった数3

02

小児への医薬品の使用に関する基本的な問題です。

一般用医薬品において「小児」とは、15歳未満を示します。

成人と比較してどのような特徴があるのか、正確に把握しておきましょう。

a~dについて解説していきます。

 

a)…記述の通りです。例として、錠剤やカプセル剤は一般的に5歳以上から服用できるとされているものがほとんどです。

 

b)…記述の通りです。一般用医薬品は、内臓や消化管・消化吸収機能の発達に沿って年齢区分がされています。体格が大人並みでも、用法用量は年齢区分をきちんと守って服用しなければなりません。

 

c)…誤りです。血液脳関門とは脳に有害物質が入り込まないようにするためのバリアのことです。生後6ヶ月までは不完全で、そこから徐々に完成していく身体の構造です。血液脳関門が未発達だと、医薬品の成分が脳に達しやすいということになります。

 

d)…誤りです。医薬品の消化吸収に重要な役割を担う小腸の長さは、小児で約5~6メートル、大人で約6~7メートルと言われています。小児は大人よりも体の大きさに対し腸の長さが長いため、医薬品の吸収率も相対的に高くなります。

 

選択肢3. a:正  b:正  c:誤  d:誤

正しい選択肢です。

参考になった数1