登録販売者 過去問
令和6年度(東京都)
問74 (主な医薬品とその作用 問14)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

登録販売者試験 令和6年度(東京都) 問74(主な医薬品とその作用 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

止瀉(しゃ)薬の配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  オウバクは、収斂(れん)作用のほか、抗菌作用、抗炎症作用も期待して用いられる。
b  ベルベリン塩化物は、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる。
c  ロペラミド塩酸塩は、食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢のほか、食あたりや水あたりによる下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる。
d  タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)から精製された成分であるため、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
  • a:正  b:正  c:正  d:誤
  • a:正  b:正  c:誤  d:正
  • a:正  b:誤  c:正  d:誤
  • a:誤  b:正  c:誤  d:誤
  • a:誤  b:誤  c:正  d:正

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

a(正)
オウバクは、キハダの樹皮から得られる生薬で、下痢止めとして使われます。

腸の粘膜を引き締める収れん作用のほか、抗菌作用や抗炎症作用も期待されるため、止瀉薬に配合されることがあります。

 

b(正)
ベルベリン塩化物は、細菌による腸内の感染を抑える抗菌作用を持つ成分であり、細菌感染が原因の下痢を鎮めるために用いられます。

 

c(誤)
ロペラミド塩酸塩は、腸の動きを抑えて下痢を止める作用を持ちます。

ただし、食あたりや水あたりなどの原因菌が関与する下痢では、腸内に原因となる細菌や毒素を排出することが重要なため、使用は適切ではありません。

 

d(正)
タンニン酸アルブミンは、タンニン酸とアルブミン(タンパク質)からなる成分です。

アルブミンは牛乳のタンパク質(カゼイン)とは異なるが、牛乳由来の成分が含まれるため、牛乳アレルギーの人は使用を避ける必要があります。

選択肢1. a:正  b:正  c:正  d:誤

誤った選択肢です。

正解は「a:正 b:正 c:誤 d:正」です。

選択肢2. a:正  b:正  c:誤  d:正

正しい選択肢です。

正解は「a:正 b:正 c:誤 d:正」です。

選択肢3. a:正  b:誤  c:正  d:誤

誤った選択肢です。

正解は「a:正 b:正 c:誤 d:正」です。

選択肢4. a:誤  b:正  c:誤  d:誤

誤った選択肢です。

正解は「a:正 b:正 c:誤 d:正」です。

選択肢5. a:誤  b:誤  c:正  d:正

誤った選択肢です。

正解は「a:正 b:正 c:誤 d:正」です。

参考になった数4

02

この問題は「腸の薬の成分」についての問題です。

 

a:正しい

オウバクは、腸粘膜のタンパク質と結合して不溶性の膜を形成し、腸粘膜を引き締める(=収斂)作用のほか、抗菌作用および抗炎症作用も期待できます。

オウレンにも同じことがいえます。

 

b:正しい

ベルベリン塩化物は、腸内殺菌成分で細菌感染による下痢の症状を鎮めます。

腸内殺菌成分の配合された止瀉薬は、下痢の予防で服用したり漠然と服用したりすると、腸内細菌のバランスを崩し、腸内環境を悪化させることもあるので、あくまで下痢の症状がある時のみの服用にとどめます。

 

c:誤り

ロペラミド塩酸塩は、食べすぎ飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢の症状に用いられます。

食あたり、水あたりによる下痢は適用対象ではありません

 

d:正しい

タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンカゼイン(牛乳タンパク質の1つ)から精製された成分であるため牛乳アレルギーの人は、タンニン酸アルブミンを使用してはいけません

選択肢1. a:正  b:正  c:正  d:誤

誤りです。

選択肢2. a:正  b:正  c:誤  d:正

正しい選択肢です。

選択肢3. a:正  b:誤  c:正  d:誤

誤りです。

選択肢4. a:誤  b:正  c:誤  d:誤

誤りです。

選択肢5. a:誤  b:誤  c:正  d:正

誤りです。

まとめ

この解説は厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」を参考にして作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

参考になった数1