登録販売者 過去問
令和6年度(東京都)
問87 (主な医薬品とその作用 問27)

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問題

登録販売者試験 令和6年度(東京都) 問87(主な医薬品とその作用 問27) (訂正依頼・報告はこちら)

眼科用薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  一般的に、点眼薬の1滴の薬液量は、結膜嚢(のう)の容積より少ない。
b  点眼後は、数秒間、眼瞼(けん)(まぶた)を閉じて、目頭を押さえると、薬液が鼻腔(くう)内へ流れ込み、効果的とされる。
c  洗眼薬は、目の洗浄、眼病予防(水泳のあと、埃(ほこり)や汗が目に入ったとき等)に用いられるもので、主な配合成分として涙液成分のほか、抗炎症成分、抗ヒスタミン成分等が用いられる。
d  人工涙液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れやコンタクトレンズ装着時の不快感等には用いられない。
  • a:正  b:誤  c:誤  d:誤
  • a:誤  b:正  c:誤  d:正
  • a:誤  b:誤  c:正  d:誤
  • a:正  b:誤  c:正  d:正
  • a:正  b:正  c:誤  d:誤

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この過去問の解説 (3件)

01

a(誤)
点眼薬の1滴の薬液量は結膜嚢(目の内側の袋状の部分)の容積より多いことが一般的です。

そのため、余分な薬液は目からあふれたり、鼻へ流れたりします。

 

b(誤)
点眼後にまぶたを閉じて目頭(鼻側)を軽く押さえると、薬が鼻へ流れにくくなり、目の中に長くとどまることで効果的とされています。

記述では「薬液が鼻腔内へ流れ込み、効果的とされる」となっており、これは逆の説明になっています。

 

c(正)
洗眼薬は、目を清潔に保ち、異物を取り除く目的で使用されます。

主な成分として、涙液成分のほか、抗炎症成分や抗ヒスタミン成分が配合されることがあります

 

d(誤)
人工涙液は、涙の成分を補うことで、目の乾燥を防ぎ、目の疲れやコンタクトレンズ装着時の不快感を和らげるために用いられます

「目の疲れやコンタクトレンズ装着時の不快感には用いられない」という記述は誤りです。

選択肢1. a:正  b:誤  c:誤  d:誤

誤った選択肢です。

a:誤 b:誤 c:正 d:誤が正解です。

選択肢2. a:誤  b:正  c:誤  d:正

誤った選択肢です。

a:誤 b:誤 c:正 d:誤が正解です。

選択肢3. a:誤  b:誤  c:正  d:誤

正しい選択肢です。

a:誤 b:誤 c:正 d:誤が正解です。

選択肢4. a:正  b:誤  c:正  d:正

誤った選択肢です。

a:誤 b:誤 c:正 d:誤が正解です。

選択肢5. a:正  b:正  c:誤  d:誤

誤った選択肢です。

a:誤 b:誤 c:正 d:誤が正解です。

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02

この問題は「眼科用薬」についての問題です。

 

a:誤り

1滴の薬液の量は50㎕であるのに対して、結膜嚢の容積は30㎕程度とされており、薬液量のほうが多いです。

「結膜嚢の容積より少ない」は誤りです。

 

b:誤り

点眼後は、しばらく眼瞼を閉じることで薬液を結膜嚢内に行き渡らせることができます。その際、目頭を押さえると薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぐことができます

「薬液が鼻腔内へ流れ込み、効果的」は誤りです。

 

 

c:正しい

洗眼薬は、目の洗浄、眼病予防に用いられます。

例えば、水泳のあとや、ほこりや汗が目に入った時に使用します。

主な配合成分として涙液成分のほか、抗炎症成分、抗ヒスタミン成分などが用いられます。

 

d:誤り

人工涙液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の不快感などに用いられます

「用いられない」が誤りです。

選択肢1. a:正  b:誤  c:誤  d:誤

誤りです。

選択肢2. a:誤  b:正  c:誤  d:正

誤りです。

選択肢3. a:誤  b:誤  c:正  d:誤

正しい選択肢です。

選択肢4. a:正  b:誤  c:正  d:正

誤りです。

選択肢5. a:正  b:正  c:誤  d:誤

誤りです。

まとめ

この解説は厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」を参考にして作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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03

眼科用薬に関する問題です。

 

まず、a~dについてみていきましょう。

 

a.誤りです。

  点眼薬の1滴の薬液量は、結膜嚢の容積より多いです。

  1滴の薬液の量は約50μL であるのに対して、

  結膜嚢の容積は約30μLといわれています。

b.誤りです。

  文中の「薬液が鼻腔内へ流れ込み」の部分が誤りです。

  正しくは「薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぎ」です。

  薬液が鼻腔内に流れ込むと、鼻粘膜や喉から薬液が吸収され、

  副作用を生じやすくなってしまいます。

c.正しいです。文のとおりです。

d.誤りです。

  文後半の

  「目の疲れやコンタクトレンズ装着時の不快感には用いられない」

  の部分が誤りです。

  「目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の不快感等に用いられる」が

  正しい文です。

 

以上を踏まえて、選択肢をみていきましょう。

選択肢3. a:誤  b:誤  c:正  d:誤

正しい組み合わせです。冒頭を参照ください。

 

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