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薬剤師の過去問 第99回 薬学実践問題(病態・薬物治療/実務、法規・制度・倫理/実務、実務) 問336

問題

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10歳女児。2日前から発熱(体温38.5℃)が続き、下痢および咽吐のため小児科を受診した。血圧低下、頻脈などの所見はみられなかった。この患児に輪液剤を投与する場合、細胞外液と細胞内液の両方の補給が可能な開始液(1号液)の組成として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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( 薬剤師国家試験 第99回 薬学実践問題(病態・薬物治療/実務、法規・制度・倫理/実務、実務) 問336 )
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この過去問の解説 (3件)

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正解:2

1 生理食塩水の組成です。
NaとClから構成されていることから判断できます。

2 1号液の組成です。
1号液は生理食塩水を、ブドウ糖液で1/2~2/3に希釈したものです。

3 3号液の組成です。
水分や電解質維持に用いられます。

4 4号液の組成です。
電解質の濃度が最も低いのが特徴です。

5 5%ブドウ糖液の組成です。
組成がブドウ糖のみであることから判断できます。

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【答え】2

【輸液の分類】
 輸液は、Na濃度によって分類され、通常は、0.9%生理食塩水と5%ブドウ糖液を混ぜた比率によって、0号~4号に分類されます。

 0号のNa濃度は0.9%生理食塩水と等しく(5%ブドウ糖液を混ぜていない)、等張電解質輸液に分類されます。

 1号~4号のNa濃度は0.9%生理食塩水より低いため、低張電解質輸液に分類されます。

【低張電解質輸液のの特徴】
 ・1号輸液(開始液):Kイオンを含まず、緊急時の水分・電解質補給の第一選択です。(Na濃度は約70~90mEq/L)

 ・2号輸液(脱水補給液):電解質を多く含み、低カリウム血症や電解質不足時に用いられます。(Na濃度は約60~80mEq/L)

 ・3号輸液(維持液):水分・電解質の一日必要量が組成基準となっており、水分・電解質維持に用いられます。(Na濃度は約30~60mEq/L)

 ・4号輸液(術後回復液):電解質濃度が最も低く水分補給の第一選択で、Kイオンを含みません。(Na濃度は約30mEq/L)

【選択肢に対する説明】
 Naイオンの濃度とKイオンが含まれているかどうかで考えます。
 1:誤.生理食塩水
 
 2:正.1号液(開始液)

 3:誤.3号液(維持液)

 4:誤.4号液(術後回復液)

 5:誤.5%ブドウ糖液

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輸液には1~4号液があり、それぞれ組成に特徴があります。

1号液(開始液)…Kイオンを含まず、緊急時の水分・電解質補給の第一選択
2号液(脱水補給液)…電解質を多く含み、低カリウム血症や電解質不足時に用いられる
3号液(維持液)…水分・電解質の一日必要量が組成基準となっており、水分・電解質維持に用いられる
4号液(術後回復液)…電解質濃度が最も低く水分補給の第一選択

この場合1号液を選べばよいので、Kイオンを含まず生理食塩水をブドウ糖液で1/2~2/3に希釈した組成が正解になります。
生理食塩水の組成が選択肢1のNa+154、Cl-154であることから、その1/2~2/3の値である選択肢2が正解になります。

1:生理食塩水
2:1号液(開始液)
3:3号液(維持液)
4:4号液(術後回復液)
5:5%ブドウ糖液

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