薬剤師の過去問
第99回
薬学理論問題(物理・化学・生物、衛生、法規・制度・倫理) 問117
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問題
薬剤師国家試験 第99回 薬学理論問題(物理・化学・生物、衛生、法規・制度・倫理) 問117 (訂正依頼・報告はこちら)
真核細胞におけるメッセンジャーRNA(mRNA)に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 3’末端に付加されるポリ(A)(ポリアデニル酸)は、mRNAの安定性に関与する。
- 多くの遺伝子において、ポリ(A)の付加に関与するシグナル配列が存在する。
- 5’末端のキャップ構造は、転写開始反応に関わる。
- 核内低分子リボ核タンパク質(snRNP)は、スプライシングに関与する。
- スプライシングにより、1つの遺伝子から複数種のmRNAがつくられることがある。
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この過去問の解説 (2件)
01
1 ポリ(A)とキャップ構造により、mRNAの分解を防いでいます。
2 多くの遺伝子には、ポリ(A)の付加に関与するシグナル配列が存在し、それを目印に、ポリアデニル酸ポリメラーゼによって、ポリ(A)が付加されます。
3 5’末端のキャップ構造は、転写ではなく翻訳開始反応に関わっています。
4 核内低分子リボ核タンパク質(snRNP)は、イントロン部分に結合し、スプライシングに関与しています。
5 スプライシングでは、一つの遺伝子から複数のmRNAを作ることができます。これを選択的スプライシングと言います。
これにより多様なタンパク質を作ることが可能となっています。
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02
キャップ構造の付加反応は、転写後に関係しています。よって、転写開始反応には関係しません。
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