薬剤師の過去問
第99回
薬学理論問題(物理・化学・生物、衛生、法規・制度・倫理) 問124
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問題
薬剤師国家試験 第99回 薬学理論問題(物理・化学・生物、衛生、法規・制度・倫理) 問124 (訂正依頼・報告はこちら)
油脂の変質試験法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
試験操作
試料油脂 約1g を共栓つき三角フラスコに精密に量りとり、酢酸・クロロホルム (3:2) 混液 25mL に溶かす。
フラスコ内の空気を窒素ガスで置換し、飽和ヨウ化カリウム溶液 1mL を加えてよく振り混ぜる。
暗所で 10 分間放置後、水 30 mL を加えてよく振り混ぜ、デンプン試液を指示薬として、0.01 mol / Lのチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。
試験操作
試料油脂 約1g を共栓つき三角フラスコに精密に量りとり、酢酸・クロロホルム (3:2) 混液 25mL に溶かす。
フラスコ内の空気を窒素ガスで置換し、飽和ヨウ化カリウム溶液 1mL を加えてよく振り混ぜる。
暗所で 10 分間放置後、水 30 mL を加えてよく振り混ぜ、デンプン試液を指示薬として、0.01 mol / Lのチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。
- 滴定の終点では溶液が淡黄色から青紫色に変化する。
- 主に油脂中のアルデヒド類が反応する。
- 指標の値は、油脂1kgあたりで表す。
- 指標の値は、変質の進行に伴い減少する。
- 指標の値は、変質の進行に伴い初めは増加するが、その後減少する。
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この過去問の解説 (2件)
01
本問の試験は、過酸化物価の試験法についての問です。
1 指示薬であるデンプンの色が、透明になり、消失する時が、終点となります。
2 反応するのは、油脂中のアルデヒド類ではなく、過酸化物です。
3 過酸化物の定量法では、試料油脂1kgによってヨウ化カリウムから遊離されるヨウ素のミリ当量数として規定されています。
4、5 過酸化物価の値は、初めは増加しますが、反応に伴い過酸化物が分解されるため、過酸化物価の値は、その後減少していきます。
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02
1.滴定の始点では溶液は、淡黄色です。ヨウ素がチオ硫酸ナトリウムに還元されるために、色が青紫色に変化します。よって設問は色が逆となります。
2.油脂(RーH)から過酸化物(R-OOH)そして、アルデヒド(R-CHO)に変化します。
油脂のアルデヒド類に反応はしないといえます。
3.正しい記述です。
4.指標の値つまり過酸化物価は、変質の進行に比例して減少するのではなく、始めは上昇しますが、半ばから徐々に減少する特徴を持っています。
5.正しい記述です。
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