薬剤師の過去問
第99回
薬学実践問題(物理・化学・生物/実務、衛生/実務) 問203

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問題

薬剤師国家試験 第99回 薬学実践問題(物理・化学・生物/実務、衛生/実務) 問203 (訂正依頼・報告はこちら)

35歳女性。関節リウマチで通院中の患者に以下の処方せんが発行された。

メトトレキサー卜の治療薬物モニタリングには、イムノアッセイが利用されている。
イムノアッセイに関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
問題文の画像
  • メトトレキサー卜のような低分子は抗原性を示さないので、抗体作製には、高分子と結合させる必要がある。
  • 競合法では、測定対象物質の存在量に依存してシグナル強度が減少する用量依存曲線が得られる。
  • 蛍光偏光イムノアッセイでは、蛍光標識した抗原が抗体に結合すると抗原の回転運動が減少するため、蛍光偏光度は減少する。
  • Enzyme multiplied immunoassay technique(EMIT)は均一系イムノアッセイの1種である。
  • 凝集比濁法では、免疫複合体の形成により粒子が凝集する性質を応用している。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解:3

1 低分子物質は抗原になりにくいので、高分子物質と結合させ、高原性を獲得します。

2 競合法は、対象抗原と標識抗原の結合量の比から対象抗原の量を求めるため、測定対象物質の存在量に依存してシグナル強度が減少する用量依存曲線が得られます。

3 蛍光偏光イムノアッセイでは、蛍光標識した抗原が抗体に結合すると、抗原の回転運動が減少するため、蛍光偏光度は増加します。

4 イムノアッセイには、均一法と不均一法があります。
EMITは均一法の一種です。B/F分離が不要であるため、良く使われています。

5 凝集比濁法では、免疫複合体の形成により粒子が凝集する性質を応用しています。
凝集により溶解度が減少し濁るため、この濁度を測定して抗原量を求めます。

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02

選択肢1、2、4、5:○

選択肢3:×
蛍光偏光度は増加します。

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