薬剤師の過去問
第99回
薬学実践問題(物理・化学・生物/実務、衛生/実務) 問226

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問題

薬剤師国家試験 第99回 薬学実践問題(物理・化学・生物/実務、衛生/実務) 問226 (訂正依頼・報告はこちら)

66歳女性。2ヶ月ほど前から労作時の息切れと体のだるさを感じ病院を受診した。
女性は6年前に胃がんで胃全摘術を受け、2年前まで定期的な検査通院をしていた。

身体所見及び血液学的検査値は、脈拍108/分、血圧105/60mmHg、赤血球125万/μL、白血球3,500/μL、血小板13万/μL、Hb 4.4g / dL、Ht 14%、MCV 110 fLであった。

女性には、ビタミン成分を含有する薬剤Aの投与が行われ、ミネラル成分を含有する薬剤Bが処方された。
この症状を改善する目的で投与された薬剤 A に含まれるビタミンはどれか。1つ選べ。
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この過去問の解説 (2件)

01

正解:2 

Hb 4.4g/dL(正常値11~15g/dL)
Ht 14%(正常値 35~43%)
MCV 110fL(正常値86~98fL)

上記の数値より貧血の傾向にあり、尚且つ赤芽球が肥大していることから、この女性は巨赤芽球性貧血であると考えられます。

胃を全摘していることにより、胃の内因子が欠乏します。その結果ビタミンB12が不足し、巨赤芽球性貧血が起こる場合があります。

ビタミンB12はシアノコバラミンとも呼ばれ、構造の中央にCoを含んでいます。

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02

・胃を全摘している
・赤血球数が少ない
・Hb量が少ない
以上より、ビタミンB12欠乏による悪性貧血と考えられます。
よって、Co含有が特徴であるビタミンB12の選択肢2が正解です。

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