薬剤師の過去問
第99回
薬学実践問題(物理・化学・生物/実務、衛生/実務) 問227

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問題

薬剤師国家試験 第99回 薬学実践問題(物理・化学・生物/実務、衛生/実務) 問227 (訂正依頼・報告はこちら)

66歳女性。2ヶ月ほど前から労作時の息切れと体のだるさを感じ病院を受診した。
女性は6年前に胃がんで胃全摘術を受け、2年前まで定期的な検査通院をしていた。

身体所見及び血液学的検査値は、脈拍108/分、血圧105/60mmHg、赤血球125万/μL、白血球3,500/μL、血小板13万/μL、Hb 4.4g / dL、Ht 14%、MCV 110 fLであった。

女性には、ビタミン成分を含有する薬剤Aの投与が行われ、ミネラル成分を含有する薬剤Bが処方された。
薬剤Bの服薬指導として適切なのはどれか。2つ選べ。
  • 血圧が上がることがありますので、定期的に血圧を測定しましょう。
  • 眠くなることがありますが、ご心配ありません。
  • 便の色が黒っぽくなることがありますが、ご心配ありません。
  • 出血すると、血が止まりにくくなることがありますが、その時は医師に相談してください。
  • この薬と同時に飲むと吸収が悪くなる薬がありますので、薬剤師に相談してください。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解:3、5

薬剤BはFeを含む薬剤のことです。鉄剤は服用すると体内で酸化されるため、便が黒くなることがあります。
また、キレートを形成しやすいビスホスホネート剤などと服用すると、吸収が低下するおそれがあります。

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02

・胃を全摘している
・赤血球数が低い
・Hb値が低い
以上より悪性貧血であると考えられるので、薬剤Bは鉄剤だと推測できます。
よって、選択肢3,5が正解です。

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