薬剤師の過去問
第99回
薬学実践問題(薬理/実務、薬剤/実務) 問263
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問題
薬剤師国家試験 第99回 薬学実践問題(薬理/実務、薬剤/実務) 問263 (訂正依頼・報告はこちら)
64歳男性。大腸がんのため腫傷摘出手術を受けた。
その後、外来にてオキサリプラチン・カペシタビン療法を半年間続けている。
薬剤師が患者と面談中「最近、朝の洗顔時、水が手先にぴりっとくることがあります。また、手足の皮層が硬くなり、ひび割れが起きました。」との訴えがあった。
この患者の症状の原因として、最も可能性が高いのはどれか。1つ選べ。
その後、外来にてオキサリプラチン・カペシタビン療法を半年間続けている。
薬剤師が患者と面談中「最近、朝の洗顔時、水が手先にぴりっとくることがあります。また、手足の皮層が硬くなり、ひび割れが起きました。」との訴えがあった。
この患者の症状の原因として、最も可能性が高いのはどれか。1つ選べ。
- オキサリプラチンによる骨髄抑制に伴う症状
- オキサリプラチンによる末梢神経障害
- カペシタビンによる手足症候群
- カペシタビンによる下肢浮腫
- カペシタビンによる皮層粘膜眼症候群
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この過去問の解説 (2件)
01
オキサリプラチンの代表的な副作用としては、腎毒性、嘔吐、骨髄抑制、内耳障害が知られています。
カペシタビンは副作用として、手足症候群を起こす可能性があると言われています。手足症候群は、ピリピリ感、しびれなどの末梢神経症状や、ひび割れ、手足の皮膚が硬くなるなどの角化症状を起こします。
よって選択肢3が正解と考えられます。
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02
白血球減少等の骨髄抑制の症状はあらわれていません。
2、誤りです。
「水が手先にぴりっとくることがあります」は末梢神経障害と捉えることもできますが、「手足の皮層が硬くなり、ひび割れが起きました」という皮膚の角化症状は末梢神経障害だけでは説明できません。
3、可能性は高いです。
手足症候群は末梢神経症状、角化症状を生じます。
カペシタビンは手足症候群の発現頻度が高いだけでなく、日常生活に支障をきたすほど重篤な症状が出る場合があります。
4、誤りです。
下肢浮腫の症状はあらわれていません。
5、誤りです。
皮膚の紅斑、水泡、びらん等の皮膚粘膜眼症候群の症状はあらわれていません。
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