薬剤師の過去問
第99回
薬学実践問題(薬理/実務、薬剤/実務) 問267

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問題

薬剤師国家試験 第99回 薬学実践問題(薬理/実務、薬剤/実務) 問267 (訂正依頼・報告はこちら)

40歳男性。薬局で下記の成分を含有する一般用医薬品を購入した。
この患者が近医でマイコプラズマ肺炎と診断され、薬局に処方せんを持ってきた。
薬局では処方薬のミノサイクリン塩酸塩錠を調剤して、これを服用中は上記の一般用医薬品の服用を控えるように指導した。その理由として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
問題文の画像
  • ミノサイクリンの溶解が促進され、吸収速度が上昇する。
  • 難溶性のキレートが形成され、ミノサイクリンの吸収量が減少する。
  • ミノサイクリンの胃内での分解が促進され、吸収量が減少する。
  • ミノサイクリンの消化管上皮細胞内での代謝が抑制され、吸収量が増加する。
  • 胃内容排出速度が低下し、ミノサイクリンの吸収が遅延する。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解:2

ミノサイクリンは、テトラサイクリン系抗菌薬です。テトラサイクリン系抗菌薬は、アルミニウムやマグネシウムなどの金属とキレート形成をする特徴があります。
これにより、テトラサイクリン系の薬物の消化管吸収率が低下します。
設問の一般用医薬品にはアルミニウムやマグネシウムが含まれているため、2が正解となります。

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02

ミノサイクリンはマグネシウム、アルミニウム、鉄剤等と同時に服用すると、消化管で難溶性のキレートが形成され、吸収量が減少してしまいます。
設問の一般用医薬品にはアルミニウム、マグネシウムが含まれている為、解答は2となります。

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