薬剤師の過去問
第99回
薬学実践問題(薬理/実務、薬剤/実務) 問284
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問題
薬剤師国家試験 第99回 薬学実践問題(薬理/実務、薬剤/実務) 問284 (訂正依頼・報告はこちら)
65歳男性。
血液透析が施行されており、以下の薬剤を処方されていた。
上記処方に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
血液透析が施行されており、以下の薬剤を処方されていた。
上記処方に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- カルタン錠は、血中リン濃度を上昇させる目的で処方された。
- 今回の処方変更は、血中カルシウム濃度が高値を示しているためである。
- セベラマー塩酸塩錠は、経口投与されたカルシウムの吸収を促進させる。
- セベラマー塩酸塩錠は、血中リンの排泄を促進する薬剤である。
- セベラマー塩酸塩錠の重大な副作用として、腸管穿孔や腸閉塞がある。
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この過去問の解説 (2件)
01
1 カルタン錠カルシウム系のリン吸着剤です。血中リン濃度を低下させます。
2 血中カルシウム濃度の正常値は8.5~10.5mg/dLです。この患者はややカルシウム濃度が高値を示しているためカルシウムを含まないセベラマー塩酸塩に変更されたと考えられます。
3 セベラマー塩酸塩はリンと吸着することでリンの吸収を抑制します。
4 セベラマー塩酸塩はリンと吸着することでリンの吸収を抑制するもので、排泄を促進する薬剤ではありません。
5 セベラマー塩酸塩錠の重大な副作用として、腸管穿孔や腸閉塞などがあります。
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02
カルタン錠はリン吸着薬であり、血中リン濃度を下げるために処方されます。
選択肢2:○
選択肢3:×
セベラマー塩酸塩はカルシウムの吸収を促進させるという働きはありません。
選択肢4:×
セベラマー塩酸塩は食物から遊離したリンを吸着し、リンの体内への吸収を抑制します。
リン排泄を促進する薬ではありません。
選択肢5:○
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