薬剤師の過去問
第99回
薬学実践問題(病態・薬物治療/実務、法規・制度・倫理/実務、実務) 問294

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問題

薬剤師国家試験 第99回 薬学実践問題(病態・薬物治療/実務、法規・制度・倫理/実務、実務) 問294 (訂正依頼・報告はこちら)

初発の急性リンパ性白血病である21歳男性患者に対して、抗がん剤による寛解導入療法を実施することとなった。
治療後に発症する可能性のある腫傷崩壊症候群について、薬剤師がこの患者に説明することとなった。
薬剤師は、重篤副作用疾患別対応マニュアルを利用することにした。

重篤副作用疾患別対応マニュアル及びそれを利用した服薬指導に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 当該マニュアルは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)のホームページから入手した。
  • 当該マニュアルは、患者向け、医師向け、薬剤師向けの3部構成である。
  • この副作用を予防するために、十分に水分補給するように指導した。
  • 体液を酸性側に傾けるための薬を服用することを説明した。
  • 好発時期は、治療開始後1~2週目であることを説明した。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解:1.3

1 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)のホームページから、重篤副作用疾患別対応マニュアルを入手することができます。
他にインタビューフォームや医薬品の回収情報なども入手できます。

2 重篤副作用疾患別対応マニュアルは①患者の皆様へ②医療関係者の皆様へ、の二部で構成されています。

3 腫瘍崩壊症候群は、腫瘍の急速な細胞崩壊のため、体内に尿酸やリン、カリウムなどが蓄積していきます。
これらを速やかに体外に排泄するために、大量補液や水分補給により尿量を確保する必要があります。

4 腫瘍崩壊症候群では体内に尿酸が蓄積するため、尿酸の析出を抑制する必要があります。尿酸は酸性なので、重曹などで尿をアルカリ化することで抑制することができます。

5 腫瘍崩壊症候群の好発期は、通常12~72時間以内です。

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02

選択肢1:○

選択肢2:×
マニュアルは一般向けと医療関係者向けの2部構成です。

選択肢3:○

選択肢4:×
体液が酸性に傾くのを防止するため、アルカリ性にする薬を使用します。

選択肢5:×
好発時期は、治療開始後12時間~72時間以内です。

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