第一種電気工事士の過去問 令和3年度(2021年) 午前 一般問題 問22
この過去問の解説 (4件)
正解は4です。
1・DSは断路器です。
●断路器の用途(負荷電流が流れていない状態で上位側・下位側の回路を切り離し点検作業、工事などを行う際に使用します)
2・PASは気中負荷開閉器です。
気中負荷開閉器の用途(地絡事故の保護を行います。キュービクル内の保護しかできないのでキュービクルとキャビネットを繋ぐ高圧ケーブルの地絡・短絡事故を防ぐことはできません)
3・LBSは高圧交流負荷開閉器です。
高圧交流負荷開閉器の用途(負荷電流、ヒューズが短絡電流・過電流を遮断・開放します。)
4・VCBは真空遮断器です。
真空遮断器の用途(負荷電流の開閉や事故電流の遮断など全ての電流の入切ができます)
写真の機器は VCB (Vacuum Circuit Breaker)真空遮断器となります。
ですので、解答欄 4 が正解です。
1 .DS(Disconnecting Switch)
断路器です。
2 .PAS(Pole Air Switch)
柱上気中負荷開閉器です。
3 .LBS(Load Break Switch)
高圧交流負荷開閉器です。
回路開閉器に関する問いです。
問題の図はVCB(真空遮断器)を指します。
DS:Disconnecting Switch
⇨断路器と呼ばれる開閉器で、設備メンテナンスの時などに誤って回路電源が投入されないように用いられます。負荷電流を遮断する遮断性能はなく、あくまでも遮断器で遮断した後に使用されます。
PAS:Pole Air Switch
⇨気中負荷開閉器と呼ばれる開閉器で、その名の通り架空地線に設置されます。需要家における地絡・短絡事故が他の需要家へ波及しないよう設置され、主に電力会社と需要家の責任分界点として扱われます。
LBS:Load Break Switch
⇨高圧交流負荷開閉器と呼ばれる開閉器で、キュービクルや配電盤の中に設置されます。気中開閉器の更に二次側(負荷側)にあるトランスやコンデンサの一次側に設置され、下流の負荷における短絡・地絡事故を防ぎます。
VCB:Vacuum Circuit Breaker
⇨真空遮断器と呼ばれる開閉器で、その名の通り真空の絶縁性能を活かした負荷遮断器です。
設問の写真は真空遮断器のため、本設問の答えはこちらになります。
答えは(4)「VCB(真空遮断器)」です。
負荷電流の開閉や事故電流の遮断を行います。
1)DS(断路器)
電路、機器の点検、修理などを行う時に高圧電路の開閉に用います。
(無負荷状態の電路の開閉を行ったりなどです。)
開閉時は必ず遮断器を「開」にしてから行います。また、開閉には高圧絶縁ゴム手袋を着用し、操作棒(フック棒)を用います。
2)PAS(気中負荷開閉器)
地絡事故を検出して事故を防止します。
3)LBS(高圧交流負荷開閉器)
負荷電流の開閉を行います。変圧器、コンデンサの開閉装置として使用します。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。