第一種電気工事士 過去問
令和6年度（2024年）
問18 (一般問題 問18)

風による荷重は、架空電線路の強度計算で重要な要素となります。風がワイヤーや支柱にかかる力を考慮することは一般的です。
この選択肢は不正解です。

距間（支柱間の距離）は、電線の張力や強度計算において非常に重要な要素です。適切な距間の設定は、架空電線路の設計において欠かせません。この選択肢は不正解です。

襲雷頻度は、架空電線路の強度計算には一般的に考慮されません。雷による被害を防ぐための対策（例えば、避雷器の設置など）は別途考慮するものであり、強度計算自体に含めることは少ないです。したがって、襲雷頻度は一般的に考慮しなくても良い要素です。この選択肢は正解です。

氷雪の付着による荷重は、特に冬季の強度計算では重要です。氷雪による重みが支柱や電線にかかるため、これも計算に入れる必要があります。この選択肢は不正解です。

電技省令第32条に「風圧荷重を考慮するもの」と規定されています。

径間は支持物の幾何学的形状を与えるものであり、強度計算に不可欠です。

雷は電気エネルギーであって、それ自体は、支持物に力学的な力を及ぼすものではありません。

氷雪の付着は、電技省令第32条の「通常想定される外部環境の影響」に該当します。電気設備の技術基準の解釈 (20241004保局第1号) の第58条に、着雪時風圧荷重として、より詳しい規定があります。