1級土木施工管理技士 過去問
平成25年度 択一式
問11 ((旧)平成25年〜27年度 問11)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成25年度 択一式 問11((旧)平成25年〜27年度 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋の加工組立に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 鉄筋は、組み立てる前に清掃し浮きさびなどを除去し、鉄筋とコンクリートとの付着を害しないようにする。
  • 施工継目において一時的に曲げた鉄筋は、所定の位置に曲げ戻す必要が生じた場合、900~1000℃程度に加熱して行う。
  • 繰返し荷重を受ける構造物の鉄筋組立は、鉄筋が強固に組み上がるよう点溶接を用いる。
  • 型枠に接するスペーサーは、本体コンクリートと同等以上の品質を有するコンクリート製のものを用いる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1、設問の通り。
コンクリートと鉄筋の付着を害するものに、浮きさび・泥・ペンキ・油などがあるためワイヤブラシで十分に除去する必要があります。

2、設問の通り。
一時的に曲げた鉄筋は、金属疲労による鉄筋の強度が低くなるため、できるだけ曲げ戻しは行わないようにする必要がある。
やむを得ない場合は、出来るだけ曲げ戻しを大きな半径で行なうか、900~1000℃程度に加熱して行う必要があります。

3、誤り。
点溶接は、加熱により疲労強度を低下させる恐れがあるため鉄筋相互の固定には、鉄筋の交点を直径0.8㎜以上の焼きなまし鉄線で結束する必要があります。

4、設問の通り。

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02

〇現場での鉄筋組み立ての溶接は行ってはいけません。

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03

鉄筋の加工組立に関する問題です。

清掃・準備:浮き錆除去でコンクリートとの付着力確保

加工方法:常温加工が原則、高温加熱は強度低下のため禁止 

接合方法:結束線使用、点溶接は疲労強度低下のため避ける 

品質管理:スペーサーは本体コンクリート同等以上の品質確保

選択肢1. 鉄筋は、組み立てる前に清掃し浮きさびなどを除去し、鉄筋とコンクリートとの付着を害しないようにする。

正解

鉄筋の清掃は付着力確保に重要です。

浮き錆や汚れは除去し、付着を阻害しないようにします。

選択肢2. 施工継目において一時的に曲げた鉄筋は、所定の位置に曲げ戻す必要が生じた場合、900~1000℃程度に加熱して行う。

正解

鉄筋を高温で加熱して曲げ戻すことは、

鉄筋の強度を著しく低下させるため避けるべきです。

一般的には、加熱による曲げ戻しは推奨されませんが、900~1000℃程度に加熱して行います

選択肢3. 繰返し荷重を受ける構造物の鉄筋組立は、鉄筋が強固に組み上がるよう点溶接を用いる。

誤り

繰り返し荷重を受ける構造物では、点溶接は溶接部に応力集中を生じさせ、

疲労破壊の原因となるため使用を避けるべきです

結束線による結束が一般的です。

選択肢4. 型枠に接するスペーサーは、本体コンクリートと同等以上の品質を有するコンクリート製のものを用いる。

正解

型枠に接するスペーサーは、

コンクリートと同等以上の品質のものを使用し、

耐久性を確保します。

まとめ

紛らわしい記述もありますが、温度を覚えていきましょう。

原則、鉄筋の不用意な加工はしない方が無難です。

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