1級土木施工管理技士 過去問
平成25年度 択一式
問3 ((旧)平成25年〜27年度 問3)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成25年度 択一式 問3((旧)平成25年〜27年度 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

盛土の締固めに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 自然含水比が最適含水比より著しく高く施工の制約から含水量調整が困難である土については、空気間隙率や飽和度の管理が適用される。
  • 土の締固めの特性は、締固め曲線で示され、一般に礫や砂では最大乾燥密度が低く曲線が平坦になる。
  • 締め固めた土の強度特性は、締固め直後の状態では、一般に最適含水比よりやや低い含水比で強度が最大となる。
  • 傾斜地盤上の盛土は、豪雨や地震時に変状が生じやすいので、締固め度の管理基準値を通常より高めに設定するとよい。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「土の締固めの特性は、締固め曲線で示され、一般に礫や砂では最大乾燥密度が低く曲線が平坦になる。」です。

選択肢1. 自然含水比が最適含水比より著しく高く施工の制約から含水量調整が困難である土については、空気間隙率や飽和度の管理が適用される。

設問の通り。

選択肢2. 土の締固めの特性は、締固め曲線で示され、一般に礫や砂では最大乾燥密度が低く曲線が平坦になる。

誤り。

土の締固め特性は締固め曲線で示され、一般に礫や砂等の砂質土では、最大乾燥密度が高く曲線が鋭くなる傾向になります。

設問にある、最大乾燥密度が低く曲線が平坦になるのは細粒土です。

選択肢3. 締め固めた土の強度特性は、締固め直後の状態では、一般に最適含水比よりやや低い含水比で強度が最大となる。

設問の通り。

ワンポイントアドバイス

【締固め直後の状態では、一般に最適含水比よりやや低い含水比で強度が最大となる。】

重要なキーワードなので覚えておきましょう。

選択肢4. 傾斜地盤上の盛土は、豪雨や地震時に変状が生じやすいので、締固め度の管理基準値を通常より高めに設定するとよい。

設問の通り。

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02

〇路体盛土等において、締固め機械で同様の締固め施工を行っても、土の含水比により締固め密度が異なるので、土の最適含水比を把握し施工することが必要です。

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03

盛土を行う際のポイントとなります。

締固めを行う際の含水比や管理方法などを整理しましょう。

選択肢1. 自然含水比が最適含水比より著しく高く施工の制約から含水量調整が困難である土については、空気間隙率や飽和度の管理が適用される。

正解

自然含水比が最適含水比より著しく高いと、土がこね返し状態になり、

締固め効果が薄く、密度が得られません。

その場合、含水比を調整するため、乾燥させたり、安定処理をする必要がありますが、

困難な場合には、締固められた土の内部状態を示す

「空気間隙率」や「飽和度」を指標として管理します。
空気間隙率が低く、飽和度が高い状態が、

土が十分に締固められている状態だと判断します。

選択肢2. 土の締固めの特性は、締固め曲線で示され、一般に礫や砂では最大乾燥密度が低く曲線が平坦になる。

誤り

締固め曲線とは、含水比と乾燥密度の関係を示すグラフで、

土の締固め特性を表現す曲線です。

礫や砂では、最大乾燥密度は高く、曲線は尖った形です。

礫や砂は粒子間隙に水が少なく、締固めによって粒子が密になりやすいため、

より高い乾燥密度が得られます。

選択肢3. 締め固めた土の強度特性は、締固め直後の状態では、一般に最適含水比よりやや低い含水比で強度が最大となる。

正解

最適含水比より「やや低い」含水比がポイントです。

 

選択肢4. 傾斜地盤上の盛土は、豪雨や地震時に変状が生じやすいので、締固め度の管理基準値を通常より高めに設定するとよい。

正解

傾斜地盤上の盛土は、豪雨による水の浸透や地震時の力によって、

平坦な地盤上の盛土よりも変状が生じやすい特性があります。

このようなリスクが高い場所では、盛土の安定性をより一層確保する必要があり、

管理基準値を通常より高めに設定することは非常に有効な対策です。

まとめ

締固め曲線の特徴は覚えていきましょう。

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