1級土木施工管理技士 過去問
平成25年度 択一式
問5 ((旧)平成25年〜27年度 問5)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成25年度 択一式 問5((旧)平成25年〜27年度 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

ジオテキスタイルを用いた補強盛土の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 盛土に用いる材料は、含水比試験などを適宜行うほか、最大粒径を超える岩塊が混入しないように管理する。
  • 補強盛土の基礎底面は、摩擦効果を高めるため尖った礫などを使用し不陸を残した仕上面とする。
  • 盛土の施工中の表面排水処理は、盛土の安定性や施工性を向上させるため、一般に盛土の表面に排水溝に向かって数%の勾配をつける。
  • 補強盛土のサンドイッチ工法は、低品質の盛土材とジオテキスタイルによる排水層とを交互に盛り立てる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1、設問の通り。
ジオテキスタイルを用いた補強盛土は、盛土の一層一層の厚さや締固め度を管理しなければ効果が期待できないため、用いる材料は含水比試験などを適宜行うほか、最大粒径を超える岩塊が混入しないように管理しなければなしません。

2、誤り。
ジオテキスタイルとは網状の袋を積み重ねて盛土する工法で、補強盛土の基礎底面を尖った礫などを使用すると、ジオテキスタイルを損傷してしまう可能性があり、不陸を残した仕上面とではジオテキスタイルが陥没や弛む可能性があるので、しっかりと不陸整正を行った後に敷設する。

3、設問の通り。
盛土の施工中の表面排水処理は、盛土の安定性や施工性を向上させるため、一般に盛土の表面に排水溝に向かって4~5%の勾配をつけ、降雨水等の浸透崩壊を防ぐ必要があります。

4、設問の通り。
補強盛土のサンドイッチ工法は、低品質の盛土材(高含水比の粘性土など)とジオテキスタイルによる排水層とを交互に盛り立てることによって、圧密を促進させ強度の増加を図る工法です。

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02

〇補強土工法は、用地に制限等がある場合には、擁壁面が垂直に近く工法検討の一つになりえます。

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03

ジオテキスタイル補強盛土の施工では、

基礎地盤や盛土材料の丁寧な処理が重要です。

 

選択肢1. 盛土に用いる材料は、含水比試験などを適宜行うほか、最大粒径を超える岩塊が混入しないように管理する。

正解

盛土材料は、含水比試験で締固め管理を行い、安定性を確保します。

また、最大粒径を超える岩塊は、締固め不良を招きやすく、

将来の地盤沈下や安定性低下に繋がるため、厳しく管理することが大切です。

選択肢2. 補強盛土の基礎底面は、摩擦効果を高めるため尖った礫などを使用し不陸を残した仕上面とする。

誤り

摩擦効果の確保も重要ですが、

平坦に整地した滑らかな仕上がりとするのが一般的です。

基礎地盤と盛土材料の適切な選定、

そして確実な締固めによって摩擦効果を確保します。

選択肢3. 盛土の施工中の表面排水処理は、盛土の安定性や施工性を向上させるため、一般に盛土の表面に排水溝に向かって数%の勾配をつける。

正解

表面水があると、機械等の施工性も低下するため、

表面に排水溝を設置して処理します。

選択肢4. 補強盛土のサンドイッチ工法は、低品質の盛土材とジオテキスタイルによる排水層とを交互に盛り立てる。

正解

サンドイッチ工法では、高含水比の土など比較的低品質な盛土材と、

透水性の高い良質土をジオテキスタイルで挟んだ排水層を交互に配置します。

これにより、排水を促進し、盛土の安定性を高め、圧密沈下を促進することができます。

まとめ

補強土壁に関する問題ですが、

通常の盛土施工と大きな違いはないため、

合わせて確認しましょう。

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