1級土木施工管理技士 過去問
平成25年度 択一式
問16 ((旧)平成25年〜27年度 問16)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成25年度 択一式 問16((旧)平成25年〜27年度 問16) (訂正依頼・報告はこちら)

鋼橋における高力ボルトの継手施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 摩擦接合において接合される材片の接触面を塗装しない場合は、所定のすべり係数が得られるよう黒皮、浮きさびなどを除去し、粗面とする。
  • ボルトの締付けは、ナットを回して行うのが原則であるが、やむを得ずボルトの頭を回して締め付ける場合はトルク係数値の変化を確認する。
  • ボルトの締付けは、継手の外側から中央に向かって締め付けると密着性がよくなる傾向がある。
  • 曲げモーメントを主として受ける継手の一断面内で溶接と高力ボルト摩擦接合とを併用する場合は、溶接の完了後にボルトを締め付けるのが原則である。

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この過去問の解説 (3件)

01

1、設問の通り。
接合面のすべり係数0.4以上を確保する為に、黒皮・浮きさびを除去する必要があります。

2、設問の通り。

3、誤り。
継手の外側端からボルトを締め付けてしまうと、中央部で連結板が浮き上がってしまい密着性が低下することから、締め付けは中央部から外側へ行なう必要があります。

4、設問の通り。
溶接に対する拘束を小さくし溶接変形に伴うすべり軸力の低下が生じないために、溶接完了後に締め付けるのが原則となっている。

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02

〇ボルトの締め付けは中央部から周辺部に向かって締め付けます。

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03

鋼橋における高力ボルトの継手施工は、安全で信頼性の高い施工が求められます。

選択肢1. 摩擦接合において接合される材片の接触面を塗装しない場合は、所定のすべり係数が得られるよう黒皮、浮きさびなどを除去し、粗面とする。

正解

 

摩擦接合では接触面の摩擦力が重要です。

塗装しない場合、黒皮や浮きさびは摩擦係数を低下させるため除去します。

適切な表面処理により粗面とすることで、所定のすべり係数を確保し、

安全な摩擦接合ができます。

選択肢2. ボルトの締付けは、ナットを回して行うのが原則であるが、やむを得ずボルトの頭を回して締め付ける場合はトルク係数値の変化を確認する。

正解
 

ボルトの締付けはナットを回すのが原則ですが、

やむを得ずボルト頭を回す場合、ボルトとナットの摩擦条件が変わるため、

トルク係数値が変化します。

適切な軸力を確保するため、この変化を確認して締付け管理を行うことが重要です。

選択肢3. ボルトの締付けは、継手の外側から中央に向かって締め付けると密着性がよくなる傾向がある。

誤り

 

ボルトの締付けは、継手の中央から外側に向かって行うのが原則です。

外側から締め付けると、密着性が悪くなる可能性があります。

中央から外側へ順次締め付けることで、均等な密着が得られます。

選択肢4. 曲げモーメントを主として受ける継手の一断面内で溶接と高力ボルト摩擦接合とを併用する場合は、溶接の完了後にボルトを締め付けるのが原則である。

正解

 

曲げモーメントを受ける継手で溶接と高力ボルト摩擦接合を併用する場合、

溶接による熱変形や残留応力がボルトの軸力に影響するため、

溶接完了後にボルトを締め付けるのが原則です。

これにより適切な摩擦力を確保できます。

まとめ

ボルトについては難しい観点ですが整理しておきましょう。

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