1級土木施工管理技士 過去問
平成25年度 択一式
問27 ((旧)平成25年〜27年度 問27)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成25年度 択一式 問27((旧)平成25年〜27年度 問27) (訂正依頼・報告はこちら)

道路の路床の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 良質土を現地盤の上に盛り上げて路床を構築する工法は、地下水位が高く軟弱な箇所では、一般に液状化を防止する目的として適用される。
  • 安定処理工法は、現位置で現状路床土と石灰などの安定材を混合し路床を構築する工法で、現状路床土の有効利用を目的とする場合はCBRが3未満の軟弱土に適用される。
  • 路上混合方式による路床の安定処理では、安定処理材を均一に散布するとともにロードスタビライザなどの混合機械を用いて、安定処理材と路床土を所定の深さまでむらなくかき起こし十分に混合する。
  • 盛土して路床を構築する場合は、1層の仕上り厚さが20cm以下となるよう土をまきだしながら締固めを行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

1、誤り。
良質土を現地盤の上に盛り上げて路床を構築する工法は、支持力を改善する工法として利用できるが、液状化の防止には適しません。

2、設問の通り。
安定処理工法は、現位置で現状路床土と石灰などの安定材を混合し路床を構築する工法で、現状路床土の有効利用を目的とする場合はCBRが3未満の軟弱土に適用される。
CBR3以上の良質土にも適用する場合があります。

3、設問の通り。
路上混合方式による路床の安定処理では、安定処理材を均一に散布するとともにロードスタビライザなどの混合機械を用いて、安定処理材と路床土を所定の深さまでむらなくかき起こし十分に混合します。
なお、混合むらが生じた場合は再混合しなくてはいけません。

4、設問の通り。
盛土して路床を構築する場合は、過転圧による強度低下を生じさせないために、1層の仕上り厚さが20cm以下となるよう土をまきだしながら十分締め固めが必要です。

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02

〇液状化対策に砕石等を敷き、その上に良質土を盛土することが適切です。

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03

道路路床の施工では、各工法の適用条件と目的を正しく理解することが重要です。

選択肢1. 良質土を現地盤の上に盛り上げて路床を構築する工法は、地下水位が高く軟弱な箇所では、一般に液状化を防止する目的として適用される。

誤り

 

良質土による盛土工法は、軟弱地盤の支持力不足を補うために適用されます。

液状化防止が主目的ではなく、地盤の支持力向上と沈下抑制が目的です。

選択肢2. 安定処理工法は、現位置で現状路床土と石灰などの安定材を混合し路床を構築する工法で、現状路床土の有効利用を目的とする場合はCBRが3未満の軟弱土に適用される。

正しい

 

安定処理工法は現状路床土の有効利用を目的とし、

CBRが3未満の軟弱土に適用される工法です。

石灰等の安定材を混合することで軟弱土の強度改善を図り、

良質土への置換を避けて経済的な路床構築が可能となります。

選択肢3. 路上混合方式による路床の安定処理では、安定処理材を均一に散布するとともにロードスタビライザなどの混合機械を用いて、安定処理材と路床土を所定の深さまでむらなくかき起こし十分に混合する。

正しい

 

路上混合方式では安定処理材の均一散布後、

所定深度まで均一に混合することが重要です。

混合むらがあると強度不足や不均一な品質となり、

路床の性能が確保できません。

選択肢4. 盛土して路床を構築する場合は、1層の仕上り厚さが20cm以下となるよう土をまきだしながら締固めを行う。

正しい

 

盛土による路床構築では、1層の仕上り厚さを20cm以下とし、

各層ごとに十分な締固めを行います。

厚すぎると内部まで締固め効果が及ばず、所要の支持力や密度が得られません。

まとめ

軟弱地盤対策の工法選択、軟弱土の有効利用を図る安定処理、混合の均一性確保、適切な締固め管理など、品質確保のための基本的な施工管理が路床性能に直結します。

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