1級土木施工管理技士 過去問
平成25年度 択一式
問79 ((旧)平成25年〜27年度 問79)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成25年度 択一式 問79((旧)平成25年〜27年度 問79) (訂正依頼・報告はこちら)

移動式クレーンでの玉掛作業に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ワイヤロープ及びフックにより吊り上げ作業を行う場合には、ワイヤロープ及びフックはいずれも安全係数5を満たしたものを使用する。
  • 重心の片寄った荷を吊り上げる場合は、事前にそれぞれのロープにかかる荷重を計算して、安全を確認する。
  • 玉掛用具であるフックを用いて作業°する場合には、フックの位置を吊り荷の重心に誘導し、吊り角度と水平面とのなす角度を60以内に確保して作業を行う。
  • 作業を開始する前にワイヤロープやフック、リングの異常がないかどうかの点検を行い、異常があった場合には直ちに交換や補修をしてから使用する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1 . 安全係数は、ワイヤロープは6であり、フックは5を満たしたものを使用する。
よって、1は適当ではありません。

2 . 重心の片寄った荷を吊り上げる場合は、事前にそれぞれのロープにかかる荷重を計算して、安全を確認します。また玉掛けは有資格者が必ず行います。
よって、2は適当です。

3 . 吊り角度と水平面とのなす角度は、60度以内に確保して作業を行います。
よって、3は適当です。

4 . 作業を開始する前にワイヤロープやフック、リングの異常がないかどうかの点検を行い、異常があった場合には直ちに交換や補修をしてから使用します。始業前点検は必ず行います。
よって、4は適当です。

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02

正解は 1 です。
玉掛け用ワイヤロープにて吊り上げ作業をする場合の安全係数は 6以上 です。

その他の選択肢は下記の通りです。

2 重心の片寄った荷を吊り上げる場合は,事前にそれぞれのロープにかかる荷重を計算して,安全を確認する。は適当です。

3 玉掛用具であるフックを用いて作業する場合には,フックの位置を吊り荷の重心に誘導し,吊り角度と水平面とのなす角度を60 °以内に確保して作業を行う。は適当です。

4 作業を開始する前にワイヤロープやフック,リングの異常がないかどうかの点検を行い,異常があった場合には直ちに交換や補修をしてから使用する。は適当です。

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03

移動式クレーンでの玉掛作業における安全基準
ワイヤロープ・フック・吊り角度・点検方法について、労働安全衛生法令上「適当でないもの」を選ぶ問題。

選択肢1. ワイヤロープ及びフックにより吊り上げ作業を行う場合には、ワイヤロープ及びフックはいずれも安全係数5を満たしたものを使用する。

ワイヤロープ及びフックの安全係数 5
→ ✕ 不正解。
法令(労働安全衛生規則)では、

玉掛け用ワイヤロープの安全係数は 6以上

フックの安全係数は 5以上
が定められています。
したがって「両方とも5」とするのは誤りです。

選択肢2. 重心の片寄った荷を吊り上げる場合は、事前にそれぞれのロープにかかる荷重を計算して、安全を確認する。

→ 〇 正しい。
吊荷の重心が偏ると片側のロープに過大な荷重がかかるため、事前に計算するのが基本。

選択肢3. 玉掛用具であるフックを用いて作業°する場合には、フックの位置を吊り荷の重心に誘導し、吊り角度と水平面とのなす角度を60以内に確保して作業を行う。

→ 〇注意点あり。
吊り角度(2本のロープが作る角度)は できるだけ小さくする のが原則。
一般的には 60°以内が望ましい とされており、記述としては妥当。

選択肢4. 作業を開始する前にワイヤロープやフック、リングの異常がないかどうかの点検を行い、異常があった場合には直ちに交換や補修をしてから使用する。

→ 〇 正しい。
使用前の点検は必須。異常があれば交換してから使うのは当然。

まとめ

移動式クレーンの玉掛作業では、ワイヤロープとフックの安全係数に注意が必要。

特にワイヤロープは 6以上 でなければならない。

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