1級土木施工管理技士 過去問
平成26年度 択一式
問3 ((旧)平成25年〜27年度 問3)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成26年度 択一式 問3((旧)平成25年〜27年度 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

構造物の裏込めや埋戻しなどに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 裏込め及び埋戻しの材料は、地震による沈下の被害が少なく透水性や粒度分布のよい粗粒土を用いることが望ましく、粘土分含有量を低く抑えるために塑性指数の範囲を設定する。
  • 裏込め排水工は、構造物壁面に沿って設置し栗石や土木用合成繊維で作られた透水性材料などを用い、これに水抜き孔を接続して集水したものを盛土外に排水する。
  • 盛土と構造物との取付け部の段差を抑制する対策としては、裏込め材料として締固めが容易で圧縮性、透水性があり、かつ、水の浸入によっても強度の低下が少ない材料を使用するとよい。
  • 湧水量の多い場所に設置する構造物の裏込め部には、透水性の高い砂利、切込み砕石などを用いた基盤排水層を設置するとよい。

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この過去問の解説 (3件)

01

1 . 裏込め及び埋戻しの材料は、地震による沈下の被害が少なく透水性や粒度分布のよい粗粒土を用いることが望ましく、粘土分含有量を低く抑えるために塑性指数の範囲を設定します。
よって、1は適当です。

2 . 裏込め排水工は、構造物壁面に沿って設置し栗石や土木用合成繊維で作られた透水性材料などを用い、これに水抜き孔を接続して集水したものを盛土外に排水します。
よって、2は適当です。

3 . 盛土と構造物との取付け部の段差を抑制する対策としては、裏込め材料として締固めが容易で圧縮性の小さい材料を使用します。
よって、3は適当ではありません。

4 . 湧水量の多い場所に設置する構造物の裏込め部には、透水性の高い砂利、切込み砕石などを用いた基盤排水層を設置するとよいです。
よって、4は適当です。

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02

正解は 3 です。
圧縮性(沈下量)が小さい材料をつかいます。

その他の選択肢は下記の通りです。

1 裏込め及び埋戻しの材料は、地震による沈下の被害が少なく透水性や粒度分布のよい粗粒土を用いることが望ましく、粘土分含有量を低く抑えるために塑性指数の範囲を設定する。は適当です。

2 裏込め排水工は、構造物壁面に沿って設置し栗石や土木用合成繊維で作られた透水性材料などを用い、これに水抜き孔を接続して集水したものを盛土外に排水する。は適当です。

4 湧水量の多い場所に設置する構造物の裏込め部には、透水性の高い砂利、切込み砕石などを用いた基盤排水層を設置するとよい。は適当です。

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03

構造物の裏込めや埋戻しは、構造物の安定性や耐久性を確保する上で重要です。特に、材料の選定や排水対策が適切でないと、沈下や浸水、強度低下といった問題が生じやすくなります。

選択肢1. 裏込め及び埋戻しの材料は、地震による沈下の被害が少なく透水性や粒度分布のよい粗粒土を用いることが望ましく、粘土分含有量を低く抑えるために塑性指数の範囲を設定する。

粗粒土を用い、粘土分を低く抑えるために塑性指数の範囲を設定する → 適当

理由:沈下のリスクを低減し、排水性も確保できます。

選択肢2. 裏込め排水工は、構造物壁面に沿って設置し栗石や土木用合成繊維で作られた透水性材料などを用い、これに水抜き孔を接続して集水したものを盛土外に排水する。

壁面沿いに透水性材料(栗石・土木用合成繊維など)を設置し、水抜き孔で排水 → 適当

理由:構造物周辺の水を安全に排水するための基本工法です。

選択肢3. 盛土と構造物との取付け部の段差を抑制する対策としては、裏込め材料として締固めが容易で圧縮性、透水性があり、かつ、水の浸入によっても強度の低下が少ない材料を使用するとよい。

「締固めが容易で圧縮性・透水性があり、水の浸入によっても強度低下が少ない材料を使う」と記述 → 不適当

理由:段差抑制は材料特性だけでなく施工管理(層厚・転圧など)による対応が主であり、材料選定だけで解決できないです。

選択肢4. 湧水量の多い場所に設置する構造物の裏込め部には、透水性の高い砂利、切込み砕石などを用いた基盤排水層を設置するとよい。

透水性の高い砂利や切込み砕石を使用 → 適当

理由:水の滞留を防ぎ、構造物を守るためです。

まとめ

裏込め・埋戻しでは、材料選定と施工管理の両方が重要です

段差抑制は材料だけでなく施工方法で対応する。

適切な排水設計により構造物の安定性と耐久性を確保できます。

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