1級土木施工管理技術の過去問
平成26年度
(旧)平成25年〜27年度 問8

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 平成26年度 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートの品質に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • コンクリート構造物の水密性を確保するためには、ポーラスコンクリートを用い用心鉄筋の配置や膨張材を使用し鉛直打継目には止水板を設ける。
  • 長期的に凍結融解作用を受けるような寒冷地のAEコンクリートは、所要の強度を満足することを確認の上で6%程度の空気量を確保するとよい。
  • 練混ぜ時にコンクリート中に含まれる塩化物イオンの総量は、原則として0.30kg/m3以下としコンクリート内部の鋼材を腐食から保護する。
  • 許容打重ね時間間隔は、下層のコンクリートの打込み終了から上層のコンクリートの打込み開始までの時間で、外気温が25℃を超えるときは2.0時間を標準としている。

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この過去問の解説 (2件)

01

1.誤りです。ポーラスコンクリートは排水性の高いコンクリートで、水を排水したい場所に使われます。設問のような水密性を確保したい場所に施工することは逆効果となります。

2.設問のとおりです。 エントレインドエアと呼ばれる小さい粒径の空気泡は、低温下でコンクリート中の水が凍結して膨張することに伴う圧力の増加(凍結圧)を吸収します。AEコンクリートは、所要の強度を満足することを確認の上で6%程度の空気量を確保するとよいとされています。

3.設問のとおりです。塩化物イオン量の限度については、原則として、0.30kg/m³を規制値とし、発注者が承認した場合には0.60kg/m³まで許容されることとされています。

4.設問のとおりです。 外気温. 許容打ち重ね時間間隔は外気温が 25℃以下の場合 2.5時間以内. 25℃を超える場合は 2.0時間以内と定められています。

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02

1.適当ではありません。

 ポーラスコンクリートは「多孔性コンクリート」を意味し、

 多孔性=穴が多い→排水性が高い

 となりますので、本文のような水密性の確保とは逆の用途となります。

2.適当です。

 「長期的に凍結融解作用を受ける」ということはコンクリート中の水分が

 凍ったり、溶けたりがある→凍ると体積が膨張し圧力がかかる

 →空気量を確保して膨張分を吸収する といった理由で

 寒冷地AEコンクリートは6%程度の空気量を確保します。

3.適当です。

 本文の通り「塩化物イオンの総量は、原則として0.30kg/㎥以下」と

 することでコンクリート内部の鋼材を腐食から保護します。

4.適当です。

 本文の通りです。

 「許容打ち重ね時間」について、外気温が25℃を超えるときは2.0時間、

 反対に25℃以下の場合 2.5時間以内、は頻出です。必ず覚えましょう。 

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