1級土木施工管理技術の過去問
平成26年度
(旧)平成25年〜27年度 問26

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 平成26年度 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

急傾斜地の崩壊防止工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 待受け式コンクリート擁壁は、斜面脚部から離して設置した擁壁で崩壊土砂を待ち受ける工法であるため、ポケット容量が不足する場合は地山を切土して十分な容量を確保する。
  • 切土法面の小段は、標準として直高5~10m間隔とするが地質の変化に応じて設置し、幅は1~2mを標準とする。
  • 法肩排水路は、斜面最上部などの維持管理が行き届きにくい位置にある場合が多いうえ、越水が生じると斜面の安定に及ぼす影響が大きいため、水路断面を想定流量に対して十分大きくする。
  • コンクリート張工は、急峻な斜面で施工するため、切土あるいは表面整正後の斜面を長期間風雨にさらすことのないよう、切土工と同様に長区間の施工は避ける。

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この過去問の解説 (2件)

01

1.誤りです。地山を切土するのではなく、推定崩壊線より上部の土砂等の容量を確保することで対策とします。

2.設問のとおりです。標準として直高5~10m間隔とするが地質の変化に応じて設置し、幅は1~2m を標準とします。小段幅の違いが斜面に影響を与える可能性もあるため、注意します。

3.設問のとおりです。法肩排水路そのものの維持管理の問題もありますが、草木、雑木、土砂の詰りなどの要因により越水する可能性もあります。

4.設問のとおりです。法面の崩落原因となりやすいことから、短い区間で施工をするようにします。

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02

1.適当ではありません。

 「待受け式コンクリート方式」の工法説明は正しいですが、

 ポケット容量に関しては、推定崩壊線より上部の土砂の容量を確保します。

 ポケット容量=擁壁の背の部分の容量ですので、

 新たに切土する部分ではなく、埋め戻し量となります。

2.適当です。

 切土法面の小段=標準直高5~10m、幅1~2mです。

3.適当です。

 法肩排水路に関して述べており、本文の通りです。

4.適当です。

 コンクリート張工の注意事項に関して述べています。 

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