1級土木施工管理技術の過去問
平成26年度
(旧)平成25年〜27年度 問29

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 平成26年度 問29 (訂正依頼・報告はこちら)

道路の各種アスファルト舗装の特徴に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
  • 騒音低減機能を有する舗装とは、エアポンピング音などの発生抑制やエンジン音などの機械音の吸音によって騒音を低減する舗装で、一般にポーラスアスファルト舗装が用いられている。
  • 排水機能を有する舗装とは、透水性を有した材料を用いて雨水などを表層から基層、路盤に浸透させる構造とした舗装で、透水機能層には一般にポーラスアスファルト混合物が用いられている。
  • 路面温度上昇抑制機能を有する舗装とは、通常の舗装と比較して夏季日中の路面温度の上昇を抑制する舗装で、土系舗装など自然の被覆状態を創造するものや遮熱性材料を舗装表面に塗布するものなどがある。
  • 凍結抑制機能を有する舗装とは、積雪寒冷期における走行車両の安全性などに効果のある舗装で、アスファルト混合物に塩化物を加工して添加したものや舗装表面にゴム粒子などにより表面処理を行うものなどがある。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

1.設問のとおりです。自動車が走行するとき、タイヤと路面の間に空気が入ります。この空気が、圧縮・膨張し騒音を発しています。低騒音舗装は、こうした空気を舗装の中に逃がすことができ、騒音を3db程度低減する効果があります。

2.誤りです。排水をしなければならないので、表層は透水させ基層から排水します。路盤まで水を染み込ませると強度が低下するため、上記のような排水を促す構造とします。

3.設問のとおりです。舗装の空隙に保水剤を含んで、気化熱により路面の温度を低下させる「保水性舗装」と、表面をセラミックで覆って赤外線を遮断させる「遮熱性舗装」があります。

4. 設問のとおりです。積雪寒冷地の勾配の大きな箇所、交差点内やその周辺等に用いられます。塩化ナトリウム、塩化カルシウムなどを含む化学系凍結抑制舗装や、舗装表面の雪氷のはく離や破砕を促進し、路面を露出させることで機能を発現させる物理系凍結抑制舗装があります。

参考になった数15

02

1.適当です。

 「騒音低減機能を有する舗装」=ポーラアスファルト舗装

 (ポーラアスファルト混合物を表層または表層・基層に使用する舗装)が

 用いられる、をおさえましょう。

 他には、雨水を路面下にすみやかに浸透させる機能を有しています。

2.適当ではありません。

 前述に述べたとおり、ポーラアスファルト混合物が用いられますが、

 「路盤」にまでは浸透させません。

3.適当です。

 「路面温度上昇を抑制する機能を有する舗装」

 =夏季中の路面温度上昇を抑制する舗装

 →土系舗装、遮熱性材料を舗装表面に塗布、をおさえておいてください。

4.適当です。

 「凍結抑制機能を有する舗装」=アスファルト混合物に塩化物を加工して添加、

 舗装表面にゴム粒子などにより表面処理を行う、をおさえておいてください。 

参考になった数1