1級土木施工管理技士 過去問
平成26年度 択一式
問30 ((旧)平成25年〜27年度 問30)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成26年度 択一式 問30((旧)平成25年〜27年度 問30) (訂正依頼・報告はこちら)

道路の排水性舗装に使用するポーラスアスファルト混合物の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 既設舗装を切削してポーラスアスファルト混合物を舗設する場合は、切削溝がタックコートの塗りむらや排水の障害を生じやすいので、できるだけ平滑に切削する。
  • 敷均し作業は、温度の低下が通常の混合物よりも早いため、混合物の供給計画をもとに敷均し速度を設定するなど連続的に行う。
  • 二次転圧には、初転圧に使用した10~12tのロードローラを用いるが、舗設条件に応じて6~10tの振動ローラ(無振)を使用する場合もある。
  • 仕上げ転圧にタイヤローラを用いる場合は、所定の締固め度を確保するため、混合物の表面温度が110℃を下回らない転圧温度とする。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.設問のとおりです。切削溝がタックコートの塗りむらや排水の障害を生じやすいので、できるだけ平滑に切削します。

2.設問のとおりです。なお、敷き均し時のアスファルト混合物の温度は、110℃を下回らないようにします。

3.設問のとおりです。初期転圧は、アスファルト混合物の温度が110~140℃の時に10~12tのロードローラで踏み固めて安定させます。一般に、ロードローラの転圧速度は2~3km/hとし、アスファルトフィニッシャ側に駆動輪を向け、勾配の低い方から等速で転圧します。二次転圧は、ゴムのタイヤを持った8~20tのタイヤローラを用います。また、二次転圧に6~10tの振動ローラを用いる場合もあります。

4.誤りです。初期転圧は110℃を下回らないようにし、二次転圧は70~90℃を下回らないようにします。

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02

今度はポーラアスファルト混合物の施工に関する問題です。

1.適当です。

 既設舗装を切削して行う場合は本文のような注意が必要です。

2.適当です。

 ポーラアスファルト混合物=「温度の低下が通常の混合物よりも早い」

 →「連続的」に行う以上のキーワードはおさえておきましょう。

3.適当です。

 本文のとおりの転圧機械を選定します。

4.適当ではありません。

 初期転圧(一次転圧)の場合、110℃を下回らない、

 二次転圧の場合、70℃~90℃ が正解です。 

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03

ポーラスアスファルト混合物の施工に関する問題です。

選択肢1. 既設舗装を切削してポーラスアスファルト混合物を舗設する場合は、切削溝がタックコートの塗りむらや排水の障害を生じやすいので、できるだけ平滑に切削する。

設問は適切となります。

既設舗装を切削して舗設する場合は、タックコートの塗りにむらが生じたり、排水性に支障をきたすことがあるので、できうる限り平滑に切削する必要があります。

選択肢2. 敷均し作業は、温度の低下が通常の混合物よりも早いため、混合物の供給計画をもとに敷均し速度を設定するなど連続的に行う。

設問は適切となります。

ポーラスアスファルト舗装は通常のアスファルト舗装と比較して、温度低下が早いため、供給計画をもとに敷均し速度を適切に設定し、連続的に行う必要があります。

選択肢3. 二次転圧には、初転圧に使用した10~12tのロードローラを用いるが、舗設条件に応じて6~10tの振動ローラ(無振)を使用する場合もある。

設問は適切となります。

舗設条件によっては、無振動ローラを使用することで、適切な密度を確保できます。

選択肢4. 仕上げ転圧にタイヤローラを用いる場合は、所定の締固め度を確保するため、混合物の表面温度が110℃を下回らない転圧温度とする。

設問は不適切となっています。

仕上げ転圧にタイヤローラを使用する場合は、混合物の表面温度が70℃程度になってから行う必要があります。温度が高すぎるとタイヤに混合物が付着するおそれがあります。

まとめ

ポーラスアスファルト舗装は、排水性や騒音低減などの利点があり、特に都市部や高速道路での利用が効果的です。

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