1級土木施工管理技術の過去問
平成26年度
(旧)平成25年〜27年度 問47
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問題
1級土木施工管理技術検定学科試験 平成26年度 問47 (訂正依頼・報告はこちら)
下水道管きょなどの布設時の土留め工法に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
- 鋼矢板工法の鋼矢板は、耐久性、水密性及び強度において、木矢板や軽量鋼矢板よりも優れており、軟弱地盤で湧水のある場合に用いられ、ヒービングやボイリングを防止するために根入れ長を短くできる。
- 建込み簡易土留め工法は、土留め矢板と切ばりをセットにした既製横矢板工法で、工期が短く、騒音、振動が少なく、掘削完了と同時に土留めが完了するので比較的小規模な土留めとして用いられる。
- 親杭横矢板工法は、H形鋼などを親杭として打設し、掘削の進行に合わせて木矢板などにより土留め壁とするもので、普通地盤で地下水が少なく、ある程度自立する地盤に用いられる。
- 軽量鋼矢板工法の軽量鋼矢板は、比較的軽量であるため取り扱いが容易で、木矢板に比べ品質も一定しており反復性も高いが、水密性が期待できないので湧水の少ない小規模な掘削に主に用いられる。
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この過去問の解説 (2件)
01
2.設問のとおりです。掘削機とクレーンのみで施工できる場合が多く、経済性も良いとされています。ディーゼルハンマなどの使用をしないので騒音・振動公害の対策になります。
3.設問のとおりです。親杭にH形鋼等を80~180cm程度の間隔に打設し、掘削に伴い横矢板を入れて山留め壁にする工法です。 止水性はありません。
4.設問のとおりです。軽量鋼矢板工法は、溝の幅に合わせてあらかじめ軽量鋼矢板を杭打機等で打ち込んだ後、最上段の切り梁を設置する深さまで掘削を行い、地上から腹おこし及び切り梁を設置して土止め支保工 を組み立てる方式です。
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02
下水道管きょなどの布設時の「土留め工法」に関する問題です。
1.適当ではありません。
柔らかい粘性土地盤で発生する「ヒービング」
(土留め壁面の背面側と掘削面側に荷重差→土の移動により背面側が沈下
→掘削底面が隆起する)と
地下水位の高い砂質土地盤で発生する「ボイリング」
(遮水性の土留め壁を使用して掘削
→土留め壁の背面側と掘削面側の水位差が大
→掘削面側の地盤内に上向きの浸透水流→砂が掘削底面から沸き立つ)
の対策は「根入れ深さを長くとる」ことです。
2.適当です。
「建込み簡易土留め工法」に関しては本文の通りです。
3.適当です。
「親杭横矢板工法」に関しては本文の通りで、
木矢板で土留め壁をするので地下水が少ないところで選ばれます。
4.適当です。
「軽量鋼矢板」について述べており、本文の通りです。
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