1級土木施工管理技術の過去問
平成27年度
(旧)平成25年〜27年度 問25

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 平成27年度 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

地すべり防止工事に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 排土工は、排土による応力除荷に伴う吸水膨潤による強度劣化の範囲を斜面表層部に限定するため、地すべり全域に渡って、斜面に平行に施工するのが基本である。
  • 地すべり地域内に設ける地表水排除工は、柔軟な構造とし、ある程度の変状に対してもそれに応じて機能を維持でき、また修理の容易なものとする。
  • 地下水遮断工は、遮水壁の後方に地下水を貯留することがあるので、地すべり地内でこれを用いることは、逆に地すべりを誘発する危険がある。
  • 押え盛土工は、盛土部の下方斜面に潜在性の地すべりがある場合、下方斜面の地すべりを誘発する可能性があるので、盛土部基盤の安定性について十分に検討を行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤りです。排土工とは、地すべりの滑動力を低減するため、排土位置は地すべり頭部に計画するのが原則であり、地すべり全域に渡って施工する工法ではないです。

2.設問の通りです。地表水排除工とは、降雨や地表水の浸透、並びに湧水、水路等の地すべり地域内外から、再浸透による地すべり誘発を防止する工法です。

3.設問の通りです。遮水壁の後方に、地下水を貯留することがあるので、地すべり箇所での設置は、地すべりを誘発することが懸念されます。

4.設問の通りです。押え盛土工とは、地すべりの滑動力を増加させるため、地すべり末端部に計画するのが原則です。

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02

1 .誤りです。排土工は、地すべりの規模、すべり面の分布をできるだけ正確に求め、安定計算によっては排土量を決定するものです。そのため、地すべり全域ではなく頭部に計画するのが原則です。

2 . 設問の通りです。地すべり地域内に設ける地表水排除工は、柔軟な構造とし、ある程度の変状に対してもそれに応じて機能を維持でき、また修理の容易なものとします。

3 . 設問の通りです。地下水遮断工は、遮水壁の後方に地下水を貯留することがあるので、地すべり地内でこれを用いることは、逆に地すべりを誘発する危険があるため、施工を避けなければいけません。

4 . 設問の通りです。押え盛土工は、盛土部の下方斜面に潜在性の地すべりがある場合、下方斜面の地すべりを誘発する可能性があるので、盛土部基盤の安定性について十分に検討を行います。

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03

1 . × 誤りです。
排土工は、地すべりを低減するため、安定計算によっては排土量を決定します。地すべり全域ではなく頭部に計画することが必要です。

2 . 〇 設問の通りです。
地すべり地域内に設ける地表水排除工は、柔軟な構造とし、ある程度の変状に対してもそれに応じて機能を維持でき、また修理の容易なものとします。

3 . 〇 設問の通りです。
地下水遮断工は、遮水壁の後方に地下水を貯留することがあるので、地すべり地内でこれを用いることは、逆に地すべりを誘発する危険があります。

4 . 〇 設問の通りです。
押え盛土工は、盛土部の下方斜面に潜在性の地すべりがある場合、下方斜面の地すべりを誘発する可能性があるので、盛土部基盤の安定性について十分に検討が必要です。

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