1級土木施工管理技術の過去問
平成28年度
選択問題 問26

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 平成28年度 選択問題 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

地すべり抑止工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • アンカーの定着長は、地盤とグラウトとの間の付着長及びテンドンとグラウトとの間の付着長について比較を行い、それらのうち短い方とする。
  • アンカー工の打設角は、低角度ほど効率がよいが、残留スライムやグラウト材のブリーディングにより健全なアンカー体が造成できないので、水平面前後の角度は避けるものとしている。
  • 杭工は、地すべりの移動に伴って杭部材の剛性で抑止力を発揮するため、杭頭が変位することはないことから、この杭を他の構造物の基礎工として併用することが一般的である。
  • 杭の配列は、地すべりの運動方向に対して概ね平行で、杭間隔は等間隔となるようにし、単位幅当たりの必要抑止力に、削孔による地盤の緩みや土塊の中抜けが生じるおそれを考慮して定める。

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この過去問の解説 (2件)

01

1.誤りです。テンドンはPC鋼より線でこれを地盤に固定し、引張力で山留壁や法枠を保たせるために用います。テンドンとグラウトとの間の付着長について比較を行い、それらのうち長い方とします。
2. 設問の通りです。アンカー工は地すべり滑動力に対抗しようとするもので、引き止め効果あるいは締め付け効果が効果的に発揮される地点に計画されます。低角度ほど効率がよくなります。
3. 誤りです。杭工は、杭を不動地盤まで挿入し、地すべり土塊滑動力に対し、直接抵抗することを目的として計画されるものです。他の基礎と兼用としてはいけません。
4.誤りです。地すべりの運動方向に対して概ね垂直方向です。

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02

1.適当ではありません。

 「それらのうち長い方とする。」が正解です。

2.適当です。

 本文の通りです。

3.適当ではありません。

 「杭頭が変位するので他の基礎との併用は避けるのが好ましい」が正解です。

4.適当ではありません。

 「杭の配列は、地すべりの運動方向に対して概ね垂直で」が正解です。

   

  

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