1級土木施工管理技士 過去問
令和元年度
問20 (選択問題 問20)

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問題

1級土木施工管理技術試験 令和元年度 問20(選択問題 問20) (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリート構造物の補修対策に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • シラン系表面含浸材を用いた表面含浸工法を適用すると、コンクリートの細孔を塞ぐため、コンクリートの吸水性を低下させるとともに、コンクリート内部からの水蒸気透過も防止する。
  • 吹付け工法による断面修復工法は、型枠の設置が不要であり断面修復面積が比較的大きい部位に適している。
  • 塩害に起因して鉄筋の腐食による顕著なさび汁やかぶりコンクリートのはく離が発生したコンクリート構造物に対しては、有機系被覆材による表面被覆工法だけを施せばよい。
  • 電気防食工法は、コンクリート中の塩化物イオンを除去する目的で適用する電気化学的補修工法である。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤り。シラン系表面含浸材は、空隙は充填されないため水蒸気透過はします。コンクリート内部での水分滞留による劣化の抑制も期待できます。


2.適当。問題文の通りです。

3.誤り。コンクリートの劣化原因の除去と鉄筋の腐食抑制処理をした後に表面被覆工法をする必要があります。


4.誤り。電気防食工法とは、コンクリート中の鋼材に防食電流を供給することで鋼材のイオン化(腐食)の進行を防止する対策工法のことです。塩化物イオン除去が目的ではありません。

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02

1→誤りです。

シラン系表面含浸材は、良好な吸水抑止効果を保持し空隙は充填されないため水蒸気透過はします。

2→設問の通りです。

吹付け工法による断面修復工法は、型枠の設置が不要であり断面修復面積が比較的大きい部位に適しており、施工が簡単とされています。

3→誤りです。

コンクリートの劣化原因の除去と鉄筋の腐食抑制処理(錆止め)をした後に

表面被覆工法をする必要があります。

4→誤りです。

電気防食工法は、コンクリート中の塩化物イオンを除去する目的ではありません。

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03

コンクリート構造物の補修は、劣化原因と構造物の状態に応じた適切な工法選定が重要です。

選択肢1. シラン系表面含浸材を用いた表面含浸工法を適用すると、コンクリートの細孔を塞ぐため、コンクリートの吸水性を低下させるとともに、コンクリート内部からの水蒸気透過も防止する。

×不適当です。

 シラン系表面含浸材は、水蒸気透過性は維持するため、コンクリート内部からの水蒸気放出を妨げることはありません。

選択肢2. 吹付け工法による断面修復工法は、型枠の設置が不要であり断面修復面積が比較的大きい部位に適している。

〇適当です。

 吹付け工法は、型枠が不要で、広い範囲や複雑な形状の断面修復に適しています。

選択肢3. 塩害に起因して鉄筋の腐食による顕著なさび汁やかぶりコンクリートのはく離が発生したコンクリート構造物に対しては、有機系被覆材による表面被覆工法だけを施せばよい。

×不適当です。

 塩害による鉄筋腐食が進行した場合は、塩化物イオンの除去鉄筋の防錆処理が必要です。

 表面被覆工法だけでは、腐食の進行を抑制することはできません。

選択肢4. 電気防食工法は、コンクリート中の塩化物イオンを除去する目的で適用する電気化学的補修工法である。

×不適当です。

 電気防食工法は、鉄筋の腐食を抑制する効果はありますが、塩化物イオンを除去する効果はありません

まとめ

コンクリート構造物の補修は、構造物の種類、劣化原因、劣化状況に応じて適切な工法を選定し、適切な材料を使用することが重要ですので、それぞれ正確に理解しておくのが重要です。

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