1級土木施工管理技士 過去問
令和元年度
問19 (選択問題 問19)

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問題

1級土木施工管理技術試験 令和元年度 問19(選択問題 問19) (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートのアルカリシリカ反応の抑制対策に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • JIS R 5211「高炉セメント」に適合する高炉セメント B 種の使用は、アルカリシリカ反応抑制効果が認められない。
  • 鉄筋腐食を防止する観点からも、単位セメント量を増やしてコンクリートに含まれるアルカリ総量をできるだけ多くすることが望ましい。
  • アルカリシリカ反応では、有害な骨材を無害な骨材と混合した場合、コンクリートの膨張量は、有害な骨材を単独で用いるよりも小さくなることがある。
  • 海洋環境や凍結防止剤の影響を受ける地域で、無害でないと判定された骨材を用いる場合は、外部からのアルカリ金属イオンや水分の侵入を抑制する対策を行うのが効果的である。

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この過去問の解説 (3件)

01

1→誤りです。

高炉セメントはアルカリシリカ反応の抑制に効果的です。

2→誤りです。

アルカリ総量をできるだけ少なくすることが望ましいです。

アルカリ総量は3.0kg/㎥ 以下にする。

3→誤りです。

コンクリートの膨張量は、有害な骨材を単独で用いるよりも大きくなることがあります。

4→設問の通りです。

無害でないと判定された骨材を用いる場合は、外部からのアルカリ金属イオンや

水分の侵入を抑制する対策を行うのがとても効果的です。

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02

1.誤り。高炉セメントはアルカリシリカ反応抑制効果があります。

2.誤り。アルカリ総量は減らすほうが良いです。3.0kg/m3以下に抑制する必要があります。

3.誤り。アルカリ総量が多い場合、反応性骨材が多いほど膨張量は大きくなります。

4.適当。問題文の通りです。

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03

アルカリシリカ反応は、コンクリートの耐久性を損なう要因の一つです。適切な骨材選定、セメント種類、混和材の使用、外部からのアルカリ供給抑制などの対策をおさえておくのがポイントです。

選択肢1. JIS R 5211「高炉セメント」に適合する高炉セメント B 種の使用は、アルカリシリカ反応抑制効果が認められない。

×不適当です。

 高炉セメントは、アルカリシリカ反応抑制効果が期待できるセメントです。

 特に、高炉セメントB種は、アルカリシリカ反応抑制効果が高いとされています。

選択肢2. 鉄筋腐食を防止する観点からも、単位セメント量を増やしてコンクリートに含まれるアルカリ総量をできるだけ多くすることが望ましい。

×不適当です。

 アルカリ総量は、できるかぎり少なく(3.0㎏/㎥以下)することが望ましいです。

選択肢3. アルカリシリカ反応では、有害な骨材を無害な骨材と混合した場合、コンクリートの膨張量は、有害な骨材を単独で用いるよりも小さくなることがある。

×不適当です。

 膨張量は大きくなります。

選択肢4. 海洋環境や凍結防止剤の影響を受ける地域で、無害でないと判定された骨材を用いる場合は、外部からのアルカリ金属イオンや水分の侵入を抑制する対策を行うのが効果的である。

〇適当です。

 海洋環境や凍結防止剤の影響を受ける地域では、外部からのアルカリ金属イオンや水分がコンクリートに侵入し、アルカリシリカ反応を助長する可能性があります。

 そのため、表面被覆や防水対策など、外部からのアルカリ供給を抑制する対策が有効です。

まとめ

アルカリシリカ反応は、コンクリートのひび割れや強度低下を引き起こす可能性があります。適切な骨材選定、セメント種類、混和材の使用、外部からのアルカリ供給抑制対策を講じることで、アルカリシリカ反応を抑制し、コンクリートの耐久性を向上させることが重要です。

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