1級土木施工管理技士 過去問
令和元年度
問49 (選択問題 問49)

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問題

1級土木施工管理技術試験 令和元年度 問49(選択問題 問49) (訂正依頼・報告はこちら)

薬液注入工事の施工にあたり配慮すべき事項に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 注入速度は、現場における限界注入速度試験結果と施工実績とを参考として、設計時に設定した注入速度を見直しすることが望ましい。
  • 注入圧力は、地盤の硬軟や土被り、地下水条件などにより異なり、計画時には目標値としての値を示し、試験工事や周辺での施工実績、現場での初期の値などを参考に決定していく。
  • ステップ長は、注入管軸方向での注入間隔であり、二重管ストレーナー工法では 25 cm又は 50 cm、二重管ダブルパッカー工法では 90 cmが一般的である。
  • 注入孔の間隔は、1.0 mで複列配置を原則とし、改良範囲の形状は複雑で部分的には孔間隔に多少の差は生じるが、できるだけ原則に近い配置とする。

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この過去問の解説 (3件)

01

1→設問通りです。

注入速度は、現場における限界注入速度試験結果と施工実績の2つを

参考材料として、設計時に設定した注入速度を見直しすることが望ましいです。

2→設問通りです。

注入圧力は、地盤の硬軟や土被り、地下水条件などにより異なり、

計画時には目標値としての値を示し、試験工事や周辺での施工実績、

ボーリングデータや現場の初期値などを参考に決定していきます。

3→誤りです。

標準ステップ長は、

二重管ストレーナー工法では 30cm~50cm、

二重管ダブルパッカー工法では20cm~30cmと定められています。

4→設問通りです。

注入孔の間隔は、1.0 mで複列配置を原則として、

改良範囲の形状は複雑で部分的には孔間隔に多少の差は生じますが、

できるだけ原則に近い配置とします。

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02

1.適当。問題文の通りです。

2.適当。問題文の通りです。

3.誤り。ステップ長は、工法に関わらず25㎝~50㎝の範囲を標準としています。

4.適当。問題文の通りです。

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03

薬液注入工事は、地盤の強度向上や止水などを目的として行われます。注入速度、注入圧力、ステップ長、注入孔間隔など、施工にあたって配慮すべき事項は多岐にわたります。

選択肢1. 注入速度は、現場における限界注入速度試験結果と施工実績とを参考として、設計時に設定した注入速度を見直しすることが望ましい。

適当: 注入速度は、地盤条件や薬液の種類によって適切な範囲に調整する必要があります。

選択肢2. 注入圧力は、地盤の硬軟や土被り、地下水条件などにより異なり、計画時には目標値としての値を示し、試験工事や周辺での施工実績、現場での初期の値などを参考に決定していく。

適当: 注入圧力は、地盤の硬さ、土被り、地下水条件などによって異なります。計画時には目標値を設定し、試験工事や周辺での施工実績を参考に、最終的な注入圧力を決定する必要があります。

選択肢3. ステップ長は、注入管軸方向での注入間隔であり、二重管ストレーナー工法では 25 cm又は 50 cm、二重管ダブルパッカー工法では 90 cmが一般的である。

不適当: 二重管ストレーナー工法では30~50cm、二重管ダブルパッカー工法では20~30cmが一般的です。

選択肢4. 注入孔の間隔は、1.0 mで複列配置を原則とし、改良範囲の形状は複雑で部分的には孔間隔に多少の差は生じるが、できるだけ原則に近い配置とする。

適当: 注入孔の間隔は、改良範囲の形状や地盤条件によって調整する必要がありますが、1.0m間隔の複列配置は、一般的な配置方法の一つです。

まとめ

薬液注入工事は、地盤改良において重要な役割を果たします。注入速度、注入圧力、ステップ長、注入孔間隔など、様々な要素を適切に管理することで、所期の効果を確実に得ることができます。特に、ステップ長の設定は、注入効果に大きく影響するため、注意が必要です。

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