1級土木施工管理技士 過去問
令和2年度
問22 (選択問題 問22)

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問題

1級土木施工管理技術試験 令和2年度 問22(選択問題 問22) (訂正依頼・報告はこちら)

河川堤防における軟弱地盤対策工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 段階載荷工法は、基礎地盤がすべり破壊や側方流動を起こさない程度の厚さでゆっくりと盛土を行い、地盤の圧密の進行にともない、地盤のせん断強度の減少を期待する工法である。
  • 押え盛土工法は、盛土の側方に押え盛土を行いすべりに抵抗するモーメントを増加させて盛土のすべり破壊を防止する工法である。
  • 掘削置換工法は、軟弱層の一部又は全部を除去し、良質材で置き換えてせん断抵抗を増加させるもので、沈下も置き換えた分だけ小さくなる工法である。
  • サンドマット工法は、軟弱層の圧密のための上部排水の促進と、施工機械のトラフィカビリティーの確保をはかる工法である。

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この過去問の解説 (3件)

01

1→誤りです。

段階載荷工法は、地盤のせん断強度の増加を期待する工法です。

2→設問通りです。

押え盛土工法は、盛土の側方に押え盛土を行いすべりに抵抗するモーメントを

増加させ、側方流動を防止する工法です。

3→設問通りです。

掘削置換工法は、軟弱層の一部又は全部を除去し、良質材で置き換えて

せん断力を増加させる工法です。

4→設問通りです。

サンドマット工法は、軟弱層の上に厚さ50㎝~120㎝程度の

透水性の高い敷砂を設ける工法です。

施工機械のトラフィカビリティー(走行しやすさ)が確保できます。

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02

不適当なものは1です。


段階載荷工法は、地盤のせん断強度の増大を期待する工法です。

参考になった数17

03

軟弱地盤対策の問題では、様々な工法の概要や効果について出題されます。

段階載荷、押え盛土、掘削置換、サンドマットなど、それぞれの工法の適用条件、その効果を理解することが重要です。

選択肢1. 段階載荷工法は、基礎地盤がすべり破壊や側方流動を起こさない程度の厚さでゆっくりと盛土を行い、地盤の圧密の進行にともない、地盤のせん断強度の減少を期待する工法である。

×不適当です。

 段階載荷工法は、地盤のせん断強度の増加を期待する工法です。

選択肢2. 押え盛土工法は、盛土の側方に押え盛土を行いすべりに抵抗するモーメントを増加させて盛土のすべり破壊を防止する工法である。

〇適当です。

 押え盛土工法は、盛土の側方に土を盛り足すことで、すべり破壊に対する抵抗力を増加させます。

選択肢3. 掘削置換工法は、軟弱層の一部又は全部を除去し、良質材で置き換えてせん断抵抗を増加させるもので、沈下も置き換えた分だけ小さくなる工法である。

〇適当です。

 掘削置換工法は、軟弱地盤を良質な土で置き換えることで、せん断抵抗が増加し沈下量も低減されます。

選択肢4. サンドマット工法は、軟弱層の圧密のための上部排水の促進と、施工機械のトラフィカビリティーの確保をはかる工法である。

〇適当です。

 サンドマット工法は、軟弱地盤上に砂の層を敷くことで上部排水を促進し、施工機械のトラフィカビリティ(走行性)を確保する工法です。

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